さわやかな五月、五月病に気をつけて、明るく活動的に過ごしましょう。

  ミニミニ観自在 1998年5月

  役員会報告

*4月11日午後6時から、観音院の
平成10年度第1回責任役員会、評議
員会が開催され、決算と予算が承認
されました。
・予算は、観音院の場合、原則昨年
対比増減無しで編成します。これは、
お寺が収入増加を願って運営しては
ならないという考え方によるもので
す。「入るを計らず、出ずるは入り
に従う原則」です。
・観自在社の名義上の代表は今まで法主さんでしたが、高田律華さ
んが就任されました。

*本堂・客殿・別殿などの外装を御影石風に改装する議案が可決さ
れました。これについては、今から見積もりを取り、一期、二期と
工期を分けて施工することになります。
・工法が吹きつけと異なり建物表面に張りつけるやり方となります
ので、臭いや騒音などは出ず、日常の法要に支障なく、出来ます。
仕上がりは上品で重厚な感じで、より立派な皆さまの寺院になりま
す。

  寺院活性化
*人の出入りが多い、職員が真面目できびきびしている、寺が社会
の先端技術を取り入れて運営されている、出入りする人の力になれ
る、暮らしの助言が出来る、法要が熱心に執行されている、清潔に
管理されている、会計が明朗で公開されている、運営の主体は信徒
さまに置いて観音院の元気さを持続します。

  明朗な会計処理
*毎年のことですが、決算日の翌日、決算と予算案が送付されて、
役員会が招集され、毎年4月の第2土曜日には決算と予算が承認さ
れることは素晴らしい会計処理です。
・付帯条項として「隣接地取得については全権を代表役員に委任す
る旨」昨年同様継続案件が承認されました。
・平成大勧進「御影石風外装」は見積もりや工事予定などを検討中
です。恐縮ですが、皆さまのご協力ご支援を賜りますよう、宜しく
お願い申し上げます。

  観自在代表交替
*観自在の代表は名義上法主さんになっていましたが、今般の役員
会で、高野山大学文学部佛教科卒の高田律子さんが選任されました。
−ご挨拶− 高田律子
・観音町で育ち、地元の高校を卒業し、高野山大学を卒業後、大阪
で2年間会社員として社会勉強をして、昨春から観音院評議員とし
て専従して参りました。私は多くは知りません。深く理解している
わけでもありません。真に微力です。どうぞご指導とご鞭撻を賜り
ますよう、宜しくお願い申し上げます。
 皆さまのご指導に従って職責を全うしたいと願います。至らぬも
のですがお引き立て下さい。

  内観(ないかん)について
・精神を集中して心中に自己の本性や真理を観察する修行のことを
言います。
 観音院でも瞑想(めいそう)して内観をする修行が大幅に取り入れ
られています。この修行は日数も定められていません。
 内観によって得たものを報告しても良いし、しなくても良い決ま
りですが、どの程度の内観をなされたか、それを理解することは、
法主さんにも住職さんにも出来ます。
 現在から過去へ逆上る方法もありますし、他人との触れ合いにお
いて懺悔(さんげ)を伴いながら自分を観察してみる方法もあります。
 時には出生時にまで逆上って自己を観(み)る人もあります。
 理屈の世界では無くて、実践の世界で、何が得られるかと言いま
すと、自分が得られるとでも言いましょうか。
 相当に人格を高めることも可能であり、時として生まれ変わった
ようになる人もあります。何も得られないで無駄に時間が流れるだ
けの人もあります。人間としてどのように生きて行って良いか分か
らなくなった時などに有効です。
 ご希望の方は内観の指導をして上げることも出来ますので、十分
な時間がある人はお申込み下さい。

  平成九年度回顧
*昨年は観音院にとって大変な年でした。宗教団体というどちらか
と言えば保守的な環境の中で、自然に無理なく、新しいことを取り
入れ、電算化とか、無停電化とか、高齢者サービスとか、悩み事相
談、命の電話やテレホン法話など、常に先端的な環境を整えて来た
過程があり、当然にマスコミに取り上げられることは再三であり、
それなりに慣れていると言えました。

・中でも日本経済新聞からは何年かに一度の割合で継続的に好意的
取材を受け、皆さんにも喜ばれていました。
・昨年も正月の日経の記事がきっかけでしたが、観音院のインター
ネットのホームページが報道されてから、一日一社、多いときには
一日六社の取材があり、外国を含めて約六百社の取材を受けました。
・観音院には広報担当がいないので、手が空いている職員や評議員
などが駆り出されました。慣れぬことで戸惑いがあり、ご迷惑を掛
けました。

・「バーチャル霊園」は大好評で一日百件を超す申込みがある場合
もあり、その設置やら、ご供養やらで、多忙を極め、最近になって
漸く落ち着きつつあります。
・職員の学習も大変で、アーバン・インターネットやパソコン教室
のニューホライズン広島教室、富士通ビジネスシステムやマック販
売店などから、感謝の言葉が無いほどお世話になり、また百名を超
えるボランティアのお力をお借りるすることが出来ました。

・加えて平成大勧進(かんじん)である二十五菩薩や鳳凰(ほうおう)
の勧進と護摩供(ごまく)三万三千座、大般若転読百座祈攸記念石碑
の建立などもあり、何れも無事に円満することが出来ました。
・住職並びに役職員、関係者一同、ご同慶にたえず、真に有り難き
ことと厚くお礼を申しあげます。今年も一層の精進を重ねて、報恩
感謝とさせて頂きます。

※決算は3月31日になされ、4月1日印刷し役員会招集、同11日に
役員会開催、決算予算、その他の議題が承認されました。宗教法人
法改正による届出は4月2日に所轄官庁に提出しました。これらは
日常から事務処理を的確に執行する習慣が定着しているから出来た
ことです。今後も明朗に精励致します。

※観音院の決算書の作成速度は日本一です。何でも一番ということ
は気持ちのよいことです。これを可能にするのは、電算機の使い方
が少しばかり上手だからだと思います。もう一つは日常の業務処理
が几帳面だからだと思います。今一つは、曖昧な支出が無いので、
経理事務が遣りやすくなっています。


お便りはこちらにinfo@kannon-in.or.jp前月/虹のポスト98年4月号


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