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このような有り難い法縁(ほうえん)に会えるとは大変な幸せである。 出仕(しゅっし)下されたご僧侶、参詣下された皆さま、御佛(みほとけ) 様のご守護。この三つが一緒になって、夢のようなことが現実になった。 御佛様のお顔を見上げて、良くぞ、ここまで導いて下さったものだと、 嬉しくてたまらない。 お護摩(ごま)も一応三万三千座ということになっているけど、実際に はもっと多い。 護摩壇(だん)を三年に一度くらいの期間で新調することを仏具屋さん が有りえぬことと驚かれていた。 観音院の護摩壇は九面に分けられて金剛界曼荼羅のように造られていて、 熱を分散するように法主さまが考え出された特別製である。 護摩を修法していると、中央に御佛様や龍王のお姿を拝することがしば しばある。 天上に駆け登る炎は、さまざまに揺れて、時には観音さまに、あるいは 不動明王さまに見えて、慈愛をひしひしと感じる。 皆さまのご祈願が成就(じょうじゅ)されるよう自らが炎のようになって 祈念する情念が大切である。 僧侶として、身綺麗に過ごし、皆さまの祈りを背負い、皆さまと共に 修して今日に至った。 大般若経六百巻も乾坤(けんこん)二組が調度された。先々代は生涯に 一度大般若転読法要を営んだ。 先代から毎月修法することにされて、共に百座法要を迎えることができる。 どのように皆さまのご支援に感謝して良いか筆舌に尽くし難い。 この上は大般若転読二百座法要を目指して、精進することを誓願として、 一切精霊(しょうりょう)のご供養と諸願成就に向けて、拝みに拝んで、 拝み抜くことをお約束してお礼のご挨拶といたします。 拝み抜くこと 御佛様がどのようなものか、ご守護とか、供養の大切なことの意味を 考えても何も分からない。一生懸命に拝んでみると拝むことの大切さ、 御佛様とか、ご守護とか、ご供養の大切なことが体得できる。言葉で は説明が難しいことだ思う。