謹賀新年、明けましておめでとうございます。
皆さま、前向きに、元気にお暮らしください。
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最近の法主(ほっす)さんは元気が良過ぎる
慎重で好奇心が強くて、やる気満々
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◆ 拝む時の調子 ◆
■平成九年のお正月目出度う御座居ます。年末よりご法主さまも住職さ
まも職員の皆々さまも何だか極めて調子が宜(よろ)しいようで、祈願
は全て成就(じょうじゅ)して御礼参りの行列が出来そうです。平成八
年は大変にお世話になりました。
平成九年は御恩報謝の年にしたいと計画しています。七月には大般若
(だいはんにゃ)転読法要が百座になります。お護摩(ごま)が一万座
になります。
観音院に乾坤(けんこん)二組の大般若経がありますから、大般若経
転読二百座と言っても良いかも知れません。お護摩も正確には多分三万
座くらいになると思いますが、ですが、このような大記録を残しておく
と後世でお坊さんが当惑するかもしれません。
ですから、控え目に記録を石碑に刻んで残しておきたいと考えている
次第です。
−最近は調子が良い−
■拝む時に、すうっと御佛様(みほとけさま)の胸の中に入って行ける
ような気分で祈願が出来ると住職さんが話しておられます。
▼皆んな拝むのが上手になったと法主さんがとても喜んでおられます。
▼祈願や供養をしています時に「くうっ」と来るものがあると一人前で
す。
▼このような御佛様と僧侶の交流は一朝一夕に出来るものではなくて、
日々研鑽(けんさん)に努めて得られるもので、ここまで来れたのは毎
日の真面目な法要の実践によるものです。
−社会の真ん中の寺−
■観音院の目指しているものは、社会から遠く離れたところに、静かに
存在している寺院ではなくて、喧騒と雑踏の中で、皆さまの喜びと悲し
みの中で、情を同じくして存在することです。
▼山のような悩み事や困り事、人々の願望や欲望、成功や挫折、それら
に、実直に対応しながら活動し、そして皆さんと一緒に、この世に生ま
れて来て良かったという実感を共有しながら存在したいと切実に願って
今日があります。
−ぎんぎらぎんと−
■そうです。観音院の僧侶や職員は
「ぎんぎらぎん」と輝きながら存在
したい、このような考え方は、伝統
的な寺院の発想とは相当異なります
が、これが観音院の存在価値です。
▼始めて観音院に来られた方は、お寺に活気があるのに驚かれるでしょ
う。
▼葬式佛教と言う言葉がありますが、観音院の葬儀に関わる時間は百分
の三くらいです。
▼生きている人と共に歩まないで、どうして死に行く人の供養ができま
しょうか。
−皆んな元気に−
■元気な銀行、元気な会社、元気な商店、元気な農家、元気な漁師、こ
の二、三年元気な人がとても少なく、とても心配しています。その上に
元気のないお役所、世の中から元気がなくなっています。
▼法主さんは世の中から元気がなくなっていることに、とても心配して
おられます。
▼元気が出せないのは先が見えないからです。言い換えれば元気をださ
ないから先が見えないのです。卵と鶏がどちらが先とは違います。
▼爺さんや婆さんも権威や元気がなくなったようですね。
世間の人が皆んな「元気が無くなったら世の中が沈滞します」。だか
ら観音院は元気の見本になりたい。
▼どうすれば元気になれるか、理想と希望を持つことが大切なんです。
一寸世の中が奇怪しくなったからといって精神まで萎むことはないです
よ。
▼観音院はどうして元気になれたか、簡単なことです。皆さんが「元気
であること」を理想とし、願っているから元気になってきたのです。
−元気 元気、元気!−
■元気は御佛様からもらうことも出来ます。本当の「霊感」というのは
御佛様から元気になる霊感をもらうことです。
▼ご利益(りやく)というものも実質は「元気」をもらうことなんです。
▼観音院から皆さまに差し上げる「厄除け念珠」も「ご分霊貴石の玉」
もあれは全部、「元気」が入っているのです。
▼人間も仕事も商売もお役所も元気が大切なんです。元気は天地間に広
がり、万物生成の根本となる精気のことです。
弘法大師が「性霊集二」の中に「元気」という言葉を初めて使われまし
た。活動のみなもととなる気力のことです。
▼健康で勢いの強いことなんです。観音院が皆さんを【元気付けよう】
とするのは単純に激励しているだけではないのです。
■法主さんが御佛様の象徴である梵字(ぼんじ)を彫り込んだ印鑑を皆
さんに差し上げておられるのは、「元気」を彫り込んで差し上げておら
れるのです。
▼インターネットの教室をこしらえたのも、皆さんに元気になって欲し
いからです。
−正月は元気法要−
■お正月か節分に掛けて執行する法要は、皆さんを「元気」にする法要
です。
▼観音院のこのホームページは皆さんを「元気」にするために頑張って
います。ですからアクセスが驚異的に多いわけです。法主(ほっす)さ
んの遊び心で作られて、田川さんと能島さんが協力しています。
元気そうでしょう。
−厄年とは何だ?!−
■厄年は「元気が有り過ぎる年」と「元気が落ちそうな年」のことを
いいます。
▼平成9年の厄年は、昭和54年生まれ人、満18歳にもなれば、元
気 が有り過ぎて何が起きるかも分からない。
▼昭和48年生まれの満24歳も下手をすると、妙な会社に就職した
り、変なおじさんやおばさんに引っ掛かることがあります。
▼昭和40年生まれの満32歳も危ない。転職したり、年下の異性と
もつれたり、子供のことで苦労する。
▼昭和36年生まれの満36歳も危ない、運が悪いと、一家離散した
り、子供がぐれたり、自分がぐれることもある怖い年回り。
▼昭和31年生まれの満41歳は、リストラにあったり、転職したく
なったり、人生が厭になったり、運が悪いと死にかける。昔は男厄、
女厄と別々にあったけど、最近は男女平等だから男の厄年に女性が
引っ掛かったり、女の厄年に男性が患うこともある様で大変な世の
中です。
▼その上の年と言えば満60歳の昭和12年生まれ、満69歳の昭和
4年生まれ、高齢化社会で厄年も段々と年齢が高くなる傾向です。
▼満72歳、77歳、満82歳も、他人に騙されたり、骨折したり、
車に跳ねられたりするころです。
▼87歳や90歳、96歳は厄年とは言わず、大往生(だいおうじょ
う)というべきでしょう。
■満12歳も子供の厄年、最近は変なおじさんがいるから困った世の
中です。
▼厄年には観音院に参詣して程々「元気になる」祈願をして下さい。
−今年をどうする−
■思うように願うようにしたいものです。そうなれば、この世から悩み
事や困り事がなくなります。
▼法主さんは、今年は世間から苦しみや悲しみを無くするよう拝まれる
そうです。
▼こんな物凄い誓願(せいがん)は聞いたことがありません。住職さん
も同じ誓願だそうです。
▼僧侶職員も法主さんと住職さんに同意してついて行く決心で努力しま
す。
■観音院の僧侶や職員は全て信徒が嵩じて専従したものでいつも信徒さ
んの立場で物事を考えます。
▼法主さんは先代住職から頼まれて観音院の住職になられました。
▼現住職は法主さんに頼んで弟子にしてもらわれました。
■法主さんは五十歳で引退されるつもりでしたが、実際には五十二歳で
引退されました。
▼もう十数年も昔のことです。
▼住職を引退して、一切の役職を離れられて、何処(どこ)かに行かれ
そうになったので、皆で引き止めて、法主さんということにして、今日
に至りました。
−無欲を超えた人−
▼沢山の寺院がありますが、法律上の権限を一切持っておられない、儀
式教義だけの名目上の法主さんは珍しい例で聞いたことがありません。
▼法主さんは私たちにとって大切な方です。住職を初めとして、全てが
法主さんに救われて現在があります。
▼ですから、法主さんが何かを願われる時は万難を排してその願いにそ
うよう努力することになります。
▼法主さんは「今年は皆さんを元気にしたい」と言っておられますので、
住職も職員も全力を上げて協力します。
▼どうすれば皆さんに元気になっていただけるか、これは大変に難しい
課題です。
▼法主さんは「他と比較して満足してはならない、常に最高を目指して
サービスに徹すことだ。他の寺院の運営を参考にしてはならない。社会
の常識を参考にしてはならない。観音院がどうあるかだけ考えて努力し
なさい」と言われます。
■そのような次第で、観音院は常識を超えた、桁外れの親切をしたいと
僧侶職員一同が願っています。
▼法主さんは「一年に五千万円くらいの赤字を十年くらいは出す覚悟で
運営して欲しい」と要望されています。
▼組織や団体には不可能なこともあり、法主さんの要望にはそいかねる
こともありますが、「決して建物を大きくしようと思うな、不必要なお
金を集めるな、信徒さんを増やそうなんては思ってもならない」と言わ
れます。
▼とにかく親切にして、皆さんの話を良く聞いて、そして理解して観音
院を法主さんの要望されるように維持管理して行きたいと思います。
■法主さんは「来て見て面白い寺をつくれ、明るい寺にしろ、楽しい寺
にしてくれ」と言われます。
▼国籍、性別、年齢、身分、財産、職業、思想、信仰など如何なる理由
でも差別があってはならない、空腹な人にはご飯を食べてもらうこと、
それで満腹してもらうことが大切で、それ以上のことは考えてはならな
いとも言われます。
▼教えを説くな、信徒を増やそうと思うな、何も求めるなと言われます。
■これから先どのような観音院になるか見当も付きませんが、法主さん
の言われることに忠実に従って、ただただ一生懸命に御佛様と皆さんに
ご給仕(きゅうじ)させていただくことが大切だと思っています。
▼観音院は私たちと皆さんのお寺です。どのようにあるべきかご一緒に
考えて下さい。 平成九年 元旦
「元気! 元気!」
観音院を元気な寺にしたいと願います。参詣される人が元気に
なられるような寺にします。全ての人を元気にしたい、ただそれ
だけを願って今年の観音院のご挨拶とします。
「面白い寺に」
観音院を面白い寺に、明るい寺に、楽しい寺にしたい。法主さ
んの願いです。どうすれば、そのような寺がつくれるか皆さんも
知恵を借して下さい。ご意見をお待ちします。