ミニミニ観自在 1997年2月


 節分の厄除けは、一年を慎重に健やかに願う行事です。
 お葬式の形式の自由、散骨の希望、が言われてますが・・・。

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  年寄りや更年期を過ぎた人は注意

      タンスにゴッツン、椅子からドテン


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骨折やヒビに注意

生老病死はだれも避けることが出来ませんが、ニュースステーションの
久米さんが正月早々トイレに入ろうとして柱に頭をゴン。大きなタンコブ
をこしらえておられた。
年末年始にかけて骨折したりヒビが入った話をいろいろ聞きまして、気
の毒でなりません。怪我はあるものですが、特に女性で手首を骨折したり
尾骨を折ったり、階段から足を踏み外してドスンというような話を聞きま
した。

高い棚の上にある物をとろうとして、不安定な鏡台の椅子を足台にして
ひっくり返る人が統計的に多いようです。正月などに高い棚に用事が出来
るのでしょう。高い場所に上がる場合に備えて脚立は是非とも求めていて
欲しいものです。
最近は骨粗症の診断も簡単に出来るようになりましたから、適切な治療
を受けるなり牛乳を飲むなり、何より注意して事故を防いで下さい。


印材の寄付のお願い

法主(ほっす)さんの彫られる守護梵字入り印鑑は好評ですが、良質の柘
植(つげ)の印材を使用され、費用の負担が少し過大になって来ました。
監事会意見
 法主さんも相当多忙だから時々受け付けを一時中止にしたらどうですか?
法主意見
 年寄りの道楽と趣味だから当分大目に見てほしい。


タマゴッチ霊園

バーチャル霊園をインターネット上に工事中ですが、それに先立って
「タマゴッチ」の霊園を工事中です。
これはバンダイの電子玩具ですが、子供の面倒をみるように大切にしな
いと病気になったり死んだりします。

本当のバーチャル霊園は当初無料の予定でしたが、相当な費用が必要で
す。最近はぼつぼつ散骨の希望もあり、出来るだけ皆さんの要望にそって
運営する観音院ですからご希望通りして上げています。

散骨の場合は、山でも海でも可能ですが、お骨を小さく砕く必要があり
ます。お骨を拾う時に大きな骨の処分は焼き場に委託し、小さなお骨か灰
を少し持ちかえられるのが大切な心掛けです。
本当はアメリカのように灰になるまで焼いてもらえるとご希望にそえる
のですが、他人の山でも国有林でも白骨が累々というようには認めてもら
えません。止む得ず観音院の場合は寺族の墓か、墓地に合葬するかにして
上げていますが、大変なご希望です。
散骨についての法律は規定していません。厚生省の保健所の管轄する問
題ですが、現在では「典礼をともなって適切になされるなら特に問題にし
ない」くらいの見解で、散骨を希望される方にたいして法律がついてきて
いません。
「私が死んだら散骨して欲しい」と望まれる方は、実際の散骨の問題点
は把握せずに「何となく自然に帰りたい」程度のお考えで言っておられる
ようですが、遺族も遺族に相談を受ける寺も負担が大き過ぎます。真剣に
対応すれば厄介な問題がたくさんあり、対応に苦慮しています。
海に散骨する場合は、漁師さんの網に掛からぬ配慮が必要です。お骨を
すり鉢かミキサーに入れて粉状態か粥状態にしなければなりません。
実際問題として「だれがこの作業」をするのでしょうか、
 使用したすり鉢やミキサーはどこに廃棄すればよいのでしょうか、それ
とも何度も使うことになるのでしょうか。
実は観音院にこのようにお骨を砕く作業をやれる気持ちになれる職員は
いません。
 死んだら散骨して欲しいと望まれる考えは理解できますが、そのご希望
通りにするには遺族の精神的負担が大き過ぎて無理なのです。
法主さんも、「本人のご希望でも、私は遺骨を擦り潰すことは出来ない」
と言っておられます。散骨は非現実的なご希望です。
お骨を粉々に砕いて、たくさんの人のお骨を一緒にして粘土を混ぜて、
如来像を作って、外側に金箔を張って骨佛を作って祭る方法がありますが、
「どうも気持ちが今ひとつ乗らない」と法主さんは言われます。永代供養
はして上げますので。合祀して合同供養墓に納骨することで妥協して欲し
いものです。
供養はして欲しくない、何が何でも散骨と言われるご希望には寺が関与
する義務は無いのではと考えます。
散骨に反対するものではありませんが、寺と関係の無い「散骨を進める
会」もありますから、そちらに相談して下さい。一度散骨に協力して船を
鹿児島県と高知県の中間の海に出したことがありますが、往復で二日、船
を運転して、祭祀(さいし)を行って、散骨して、これはもう無理なご要
望としか言いようがありませんでした。
焼き場からお骨を少し持ち帰り、小さく砕いて、山なり川なり、海に流
されるのは遺族の意思で寺に相談せずにしていただきたいものです。


A型香港風邪

今年はA型香港風邪が猛威をふるっています。観音院の職員はもう十年
以上も風邪らしい風邪を引いたことがありません。
毎年十一月に風邪の予防注射をしています。一週間おいて二回注射する
だけで、風邪を引いたようでも二日くらい少し熱が出たり、頭が重い程度
で済んでいます。
費用は一人七千円程度、保険は適用されません。また予防注射にアレル
ギーがある人もありますので、強くは勧められません。会社などが予防注
射をする場合は経費で認められるようです。(観音院は経費で支出してい
ます)
法主さんは十年以上も風邪を引かれたことがありません。
風邪に負けないためには、過労を避ける、夜は熟睡、食事を規則的に、
汗をかくと下着を替える。風邪かなと思ったら直ぐ医者に行かれる。それ
が大風邪を引かぬコツです。

花粉症の季節

もうすぐ杉の花粉症の季節ですね。ところが花粉症は全てが杉ではない
そうです。
法主さんは「黄色な花の花粉症」で辛い思いをされた経験があります。
範囲の広い花粉症で、鉄道草が花を咲かせる季節は外出が出来ない。とて
も困っておらました。症状は喘息が起きるのですから気の毒な状態でした。
それが何時のまにか良くなられて、体質の変化だろうと首を傾げておられ
ます。
 住職を辞されてから良くなられたので、もしかするとストレスに関係が
あるかもしれない?と話しておられます。


やくよけ一本うどん

一月の十九日から二月三日の節分まで恒例の「一本うどん」を参詣者に
接待します。
この「一本うどん」は人生を「太く永く生きる」願いを込めて鈴之僧正
さまが考案されたもので、大変に縁起の良いものですから、是非とも召し
上がって下さい。
あんなに太い饂飩(うどん)を茹で上げるには、芯まで火を通すのは、
大変だろうと、想像される方もありますが、(株)あじかん様の特許で、
毎年ご好意で接待してもらっています。


福袋菓子詰め

 これは節分ごろまで、参詣された方には
差し上げるよう十分用意しているつもりで
すが、全部出ていたらご容赦下さい。
 寺の軒が傾いても良いから、沢山の人に
接待する覚悟ですが、観音院は鉄筋コンク
リートの頑丈な建物だから軒が傾かない。
軒を上に向けるようなこともしないよう、
無欲なお寺にしたいと職員一同は願います。
お子さまだけではありません。お年寄りに
も喜ばれています。何時まで続けられるか
分かりません。来年も用意したいものです。


節分福撒き

節分と言えば「福撒き」、昔は蜜柑やら石鹸やら、豆はもちろん、盛大
に年男が福撒きをしていたのですが、現在では「箱入りの福増す豆」をお
渡しするようになりました。
男は年男になれるが、女はどうして年女になれないか?
押し合い、へし合いで怪我人が出た。責任をどうする?
蜜柑が飛んで来て眼鏡が壊れたから弁償してくれ?
土の上に落ちた物を拾うのは衛生上如何なものか?
と言うような訳で福撒きは中止になりました。観音院は施設管理者賠償
保険に入っていますが、「製造物責任」のPL法と同じように、お寺の運営
も難しい問題がたくさん出てきました。
二月の一日、二日、三日に参詣された方に「手渡し」で差し上げるよう
手配しています。そのような理由で「福撒き」は中止して、もう二十年に
もなりましょうか。
昔の「福撒き」が懐かしいと言われる方が多いのですが、お寺も「安全
第一」という成り行きで、このような次第となりました。世間の心に寺の
運営も従います。


一月は超多忙

どうして?このようなことになったのか分かりませんが観音院の正月は
超々多忙になりました。二月は第三種郵便物の届け出で厚さ三cmの書類を
郵便局に出さなくてはならない。これが大変。
観音院は複式簿記ですから什器備品の償却計算をしなければなりません、
その前に棚卸しをするために備品監査があります。これが奥歯がガタガタ
になるくらいの作業。
三月には月末の三十一日の午後八時までに決算作業を完了します。四月
の第二土曜日十二日午後六時から役員会を開いて決算の承認と平成九年度
の予算を承認してもらう段取りになっています。
ともあれ、今年も無事に決算できそうです。有り難いことと感謝しなが
ら、皆さまとご一緒に発展して行きたいと願う今日このごろです。

「元気! 元気!」
 観音院を元気な寺にしたいと願います。参詣される人が元気に
なられるような寺にします。全ての人を元気にしたい、ただそれ
だけを願って今年の観音院のご挨拶とします。

「面白い寺に」
 観音院を面白い寺に、明るい寺に、楽しい寺にしたい。法主さ
んの願いです。どうすれば、そのような寺がつくれるか皆さんも
知恵を借して下さい。ご意見をお待ちします。


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