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月刊「観自在」

 観音院の法主さんの日常 (97/11)

                          
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   飾らない、ありのままの姿で過ごされ
     面白くて、刺激的で、驚くことが多い
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   努力されて出来た人格ではなく
     もって生まれられた人柄に人が集まる

「お寺のお話は、面白く、驚くことばかりで、とても刺激になりま
 した。僧正(そうじょう)様のお人柄には、もう感動というしかな
 い、心のときめきをおぼえてしまいました。」
           (某週刊誌の記者からの手紙の一部を引用)

 私は日常的に法主さんを見慣れています。特別に待遇され
たとか、特に変わったもてなしをされたのではありません。

「このようなご僧侶に出会えたことを母の墓前に報告します」
 某新聞社の論説委員からはこのような手紙が来ています。沢山の
宗教を知っている人たちの評価です。


   観音院は無作為に存在している
       法主(ほっす)さんは限りなく透明なお方

 沢山のマスコミの方々が、観音院に取材に見えられました。
 ある記者は京都で宗教を担当されていた方で「このように開放的
で、敷居の低い寺は」と絶賛された手紙を送ってこられました。
 ところで、観音院はマスコミの人だからといって特別な待遇はし
たことがありません。
 食事時なら参詣される方と同じ料理を出します。茶菓も同じこと
で普通に自然に取材を受けます。
 法主さんも同じ待遇で、皆さんにすることと寸分違いません。
 飾るとか、無理をするとか、無い能力をあるかのようには致しま
せん。出来ない約束はしません。

 他のお寺と比較して、背伸びは絶対にしません。観音院の接待は
私が出来る範囲です。
 私と経理は関係が全くありません。最大限のことを誠意をもって
期待しないで、食中毒を起こさないように細心の注意を払いつつ、
接待するよう言われています。

 法主さんには、建前と表面に出る態度が全てで、裏はもちろん腹
に一物というようなものは、気がついたこともありません。
 厭(いや)なこと、無理なこと、努力を要すること、そのようなこ
とは一切無縁の人に見えます。好きなことを好きなだけ、没頭して
おられるのが実際の自然な姿です。
 苦労とか、疲れたとか、痛いとか、不満らしき言葉を聞くことが
ありません。
 好きなことは、公序良俗の範囲を超えることはありません。交通
違反を含めて法律に触れることは一切されません。不明のことは自
分でも多少の調べ事はしておられるようですが、弁護士さんや専門
家に相談されるのが絶対原則です。

 経理の公開は相当徹底したもので、観音院で伝票なしに使えるも
のは自転車と電話だけです。
 まかり間違っても脱税は絶対にしない、極めて高い倫理観をもっ
ておられるように思います。
 ですが、これらは努力によってなされているものではなく、寺の
日常がそのようになっています。

 ですから、面倒な本や難しい本は読まれません。本を大量に買わ
れることもありません。これは読めないと直ぐに払下げされます。
 新聞も何か大きなことがあった時に追っかけて見られます。購読
はされていません。テレビもラジオを無縁です。大河ドラマも見ら
れません。時間に拘束されることが厭なようです。
 専門に関する雑誌もいろいろと必要に応じて、寺が購読していま
すが、法主さんのところに置くと、読まれないまま返されることが
珍しくありません。

 縁のある情報なら見る、見ない情報は縁の無い情報だそうです。
 それでいて、観音院には一般の寺院や企業などに比較して優れた
設備や技術をもっています。
 縁がある情報は多く集まる傾向があります。法主さんには島嶼部
にも沢山のファンがおられ、必要から観音院の職員は全員が一級の
操縦免状をもっています。瀬戸内海は庭のような感じで受け止めて
います。

 法主さんは篆刻(てんこく=印鑑を彫ること)をされます。今では
電算機で印鑑を彫刻する技術を私に教えて下さいました。
 結果論ですが、教育とは、「生きることそのものであり、楽しく
好きで励むこと」と言っておられます。職員も興味を示さないこと
は強制されません。

 だれが、何をしておろうと自由です。それが、公序良俗に反する
傾向であれば、自然と去ることになります。

 法主さんの成長期を知る人の話では、嫌いな勉強はされれことが
なく、今で言えば問題児です。ところが、ご両親が法主さんの趣向
を支持されていたそうで、およそ学校の成績などは全く問題にされ
ていなかったそうです。
 出来ることは先生と同等かそれ以上、出来ないことはスッカラカ
ンの方だったと言われてました。

 観音院の活動は法主さんの傾向に強く影響されています。住職さ
んも同様です。ですから他と競争するとか、横並びの発想は皆無と
思います。
 そのようにして、社会に役立たなければ観音院は不必要、世の中
に役にたてば、それで良いのです。

 「親切にする、親切は人を育てる」と法主さんは言われます。あ
るいは「相手の立場で考えて上げること」とも言われます。
 それほど難しいことを求められることはありません。基本は常識
的なことで、法要、台所、受付、総務、観自在の発行−など、全て
基本的なことをコツコツとやっていれば法主さんから評価されます。
 それが、たまたま世間さまから支持されているだけです。

 法主さんは、来客との応接、祈願や供養、解説など、見かけも大
変な量で、凄まじいと言う表現が適切ですが、いつも余裕があり、
厭なことは徹底して避けておられます。

 非常に高い衛生環境と健康管理の日常ですが、托鉢(たくはつ)に
出られたら一週間も風呂に入らぬことなど意にも介しておられませ
ん。宿泊する場所が無ければ電話ボックスに寝ることが出来る方で
す。
 携帯電話が通じる範囲で、急用があれば5時間以内に帰って来ら
れるのが行動範囲です。
 飲酒はされず、夜は早く休まれて、手が掛かりません。真似の出
来ないくらい自然のままの生き方で、ご両親に頂いた性格だと感謝
されています。

※法主さんは物凄い自由人です。そして素直です。厭なことや厄介
 なことは全部弁護士さん任せ、でも弁護士さんの出番となるよう
 なことは職員の知る限り皆無でした。顧問弁護士さんは厄除けの
「御札」だそうです。お医者さんもそうだそうです。でも弁護士さ
 んや主治医や公認会計士を大切にされてます。

※観音院は競争をしません。信徒さんを増やそうとは考えません。
 収入を増やそうとは考えません。私たちは小欲知足に生きていま
 す。法主さんは何も必要とされません。あるがままに、御佛様に
 生かされているような方です。

※法主さんは、過去を振り返られる傾向がありません。昔のことを
 詮索されると逃げられます。今日のことを寝るまでに済まされ、
 余裕 があれば明日のことをなされます。その時その時を物凄く
 大切にされ、思い切り精一杯に生きておられるようです。
 縁と言うことを大切にされ、縁が無いことを追われません。

※誉められようと貶(けな)されようと全く意に介されません。私は
 私。これは相当に徹底されていることです。行為に問題があると
 指摘を受けると、即座に役員会と弁護士さんに相談され、処置を
 一任されるようになっています。周囲に大変に素直です。

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