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月刊「観自在」

 観音院の法主さんの日常 (97/12)

                    
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  飾らない、ありのままの姿で過ごされ
   面白くて、刺激的で、驚くことが多い(2)
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   物事を深く考えるのは好きでない
       無理が起きないよう、楽なように

 法主(ほっす)さんに対する誤解で一番大きなものは、法主さんは
「物事を深く、隅から隅まで、丁寧に考えられる」という錯覚です。
だんだんと理解できたことは、「底抜け気楽に、無理をしないよう
に、責任が生じないように、人生を楽しんでおられる」のではない
かということです。
 皆さまにも、そのような生涯があるように願っておられるように
思えてなりません。でも、そのためには、大幅に欲望を制限してお
られる様子もあり、高い倫理観も必要なように思えてなりません。


  何時(いつ)死んでも良いように心準備
       周囲は相当綺麗に整理済みです

 法主さんと接していて、ふと感じることは、物凄く無責任、今日
で生涯が終わっても良いような言動が沢山あります。「人間は必ず
死ぬ、死んだと思えば諦(あきら)めもつく、この世に絶対に必要な
人間はだれもいない」と言われますと、もう私も不必要な人間かも
しれないと考えそうになります。
 これは私の思い過ごしで、法主さんはどなたも大切な人だと思っ
ておられます。物欲はまあ完全に無い、名誉欲は毛ほどもありませ
ん。大切なものが何も無い、もしかすると、観音院にも一切執着を
もっておられないのではと思うこともあります。

 だからと言って、とても真面目に礼拝されますし、物を粗末にさ
れた事は見たことがありません。
 何かが、すっぽりと無くなっておられる方です。

 清潔好きを超えて、潔癖症かも知れないと思っていたら、そうで
もありません。入れ物には何でも入れられる、汚い物も綺麗な物も
特に選ばれません、後始末は几帳面です。用途を大切にされる方だ
と思います。
 家は雨露をしのぐもの、食べ物は空腹を満たすため、特に豪華で
快適な家に住みたいとは思っておられないようです。格別に美味を
求められることもありません。

 人間は何時かは死ぬ、物は何時かは無くなる、何でもそのように
思い込んでおられるようです。
 諸行無常(しょぎょうむじょう)だよと言われます。佛教の根本
思想で、全ての物は、常に変化して少しの間もとどまらないという
ことだそうです。
 それを、何処かでとどめようとしたり、増やそうとしたり、減さ
ないように願ったり、何時までもあると思うから辛いのだそうです。

  「人生はね、頭の毛のようなものだ、
  伸びたり、抜けたり、白髪になったり
  する。この頭のように毛を剃(そ)って
  しまえば、縮れていようが、白髪だろ
  うが、禿げようが、何にも気にならな
  い。寒そうと思うのは剃り続けた経験
  の無い人の言うこと、もう顔と同じ」
  だそうです。
   法主さんは毎日、頭を剃られますが、
  それは器用なもので、電気剃刀で約五
  分で剃り上げられます。

 お坊さんだから剃っておられるのとも一寸違うのだそうです。
 理容院には申し訳ないが、ハサミで切ってもらったり、洗ったり、
そのようなことが面倒なのだそうです。毎日剃られるのは、少し伸
びると電気剃刀に掛からなくなり、普通の剃刀で剃るのに時間が掛
かるのが厭なからだそうです。

 長風呂も好まれません。早飯・早糞・能の内だと言われます。
 でもシャワーはお好きなようです。少し汗を掛かれる直ぐに流さ
れる。下着を変えられる。洗剤が少ししか要らない。日に、二度も
三度も下着を代えられることは珍しくありません。

 法主さんは時間は徹底して有効に使われる方で、超多忙のように
見えても、一ヵ月に二週間は余裕をもっておられます。
 今年は観音院はマスコミに多少もてまして、新聞・雑誌・ラジオ
やテレビに五百社を超えて、恐らく毎日、何処かで報道され、取材
も多くて、来客も増えて、大変だろうと思うのは周囲だけです。

 でも「縁」が無いと思う物は手に取られません。新聞もテレビも
殆ど見られません。ご自分のことが書いてある新聞やご自分の出て
いるテレビのビデオテープなんて絶対に再生して見られません。
「私のことは私が一番良く知っている。あれは記者の著作物、想像
と思い込みで作られたもの」でご自分とは関係が無いそうです。
 良く、マスコミの人が「どうして、何故」と聞かれますが、本当
は一々丁寧に考えたり、計画されたりして物事はされません。

 面倒なことがあると、即座に専門家に相談される、事のついでに
任してしまわれる、専門家がされると良いものが出来上がるのが普
通です。間違いも少ないようです。
 そして、出来上がったものを見て喜んでおられる。あまり物事に
苦労されるのは好きではないようです。気が向けば、まあ何かに熱
中されているのを見ることは度々見ました。
 厭なことや面倒なことは絶対になされません。

 唯一大切にされるのは「人間関係」です。皆さんのことは、それ
は大切に思っておられます。私たちも大切にしてもらえます。
 特に最近は来客も増えました。色々な人が来られて目が回りそう
です。商売の売り込みは法主さんは購買意欲の無い人ですから無駄
骨ですが、悩み事とか、困り事の相談にはとても親切です。
 法主さんと仲良くすると人生が楽しくなります。

法主さんは金儲けの話には興味がありません。利殖も考えておら
れません。法主さんを相手に商売をなされようとしても無駄です。
お金も必要なだけしか持っておられません。法主さんは約束が嫌い
です。明日生きているかどうか予測が付かないから遠い将来の話に
興味は示されません。今日が大切です。      


法主さんは「運」の強い方だと思います。その「運」は誠実と
努力で支えられたもので、その上に御佛様のご守護があるようです。
しかし、強運に任せて危険なことはされません。二重にも三重にも
保険を掛けておられます。

法主さんは今日起きたことは、寝るまでに済ませて置く、それも
余裕をもってされているようです。寸暇を惜しんで物事をなされて、
そして余裕を作られています。
 その余裕で明日のことや、将来のことをなされていて、凄い集中
力をもっておられると思いますが、時間の使い方と切替えの速さは
神様のように思われます。

過去を振り返ることを、とても嫌われます。何かに拘束される
ことも嫌われます。出来ない約束はされません。
詮索は嫌悪されます。思い出話も厭なご様子です。将来のことを
話すのはお好きでない、今を大切にされます。

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