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[駆け込み寺 楽書帳]
★97年2月の運勢と処世概観(97/1/19掲載)★
「明日もあると思ってやること
明日はないと思ってもよい!」
鈴之僧正
■私には内緒事やプライバシーはない。今死んでも身辺から不審な物は
何一つ出て来ない。今日起きたことは今日中に済ますことにしている。
さりとて不注意で死にたくもない。温度の急激な変化に身を晒したり、
過労になるまで働いたり、物事を思い詰めたりしない。
心配事があっても、明日考えるとすると気分転換が出来る。明日死んで
いたら、そこまでは責任が持てない。このように生きれば気分が大吉に
なってくる。
■死ぬ死ぬと言っているのではない。大事にすれば後四十年くらい生き
るかもしれない。さりとて、二月号が出るころには、この世にいないか
もしれない。死んだら魂魄をこの世に止めて見守って上げる。私の知人
が全部あの世へ行ったら道案内もしなくてはならない。先に死んで迷っ
ている人がいたら、私が行くまで待っていてほしい。全部片づいたら、
また、この世に生まれ変わって、人に喜ばれるようなことでもしたい。
■焦ってはいけない。人生を半分か、もしかしたら殆ど全部使い切った
者として助言するならば、待てる人間になること、辛抱出来る人間にな
ること、時には冬眠も出来る人間になることが大切。あせらずにボチボ
チやっていれば良いこともある。あまり、やいやい言うと愛想をつかさ
れたり、縁がぶち切れることがある。
■我を張るのは「運」に見放されて雪隠詰め(せっちんづめ)でにっち
さっちも行かなくなる。大凶運を自分で招いていることに、気付くなら
救いもある。向吉運。
■思い通りにならないのが世の常と悟った上で、思うようにしてみせる
と考えられるなら「幸運」が向こうからやってくる。止める、辞める、
出来ない、二度と触らない、別れる、よそに行くなどは幸不幸を左右す
る大変な言葉だから注意して使うこと。悪いことに使うのは大切なこと
だが、注意された時に使うと人生が曲がることがある。吉凶交錯。
■自分が傷ついたり、腹が立つ時は相手も傷つき腹を立てていることが
多い。自分が悲しい時には相手も悲しんでいるのが普通。それを自分だ
けの立場で考えると悲運が待ち構えている。相手の心の内も察して言葉
を慎めば「幸運」に向かう。
■人間関係は相互信頼、相互扶助から成立する。感情的になると戦争に
なることもある。面子(めんつ)なんて何の値打ちもないし、面子のた
めに死ぬこともある。
▲今年は少し気楽に、控えめに、辛い時には御佛(みほとけ)に頼る。
●正直者で、瞬間湯沸器で、感情が表情や行動に出て、その上頑固だっ
たら、別の見方をすれば馬鹿そのもの。気に入らぬことがあると周囲に
当たり散らすと「悪餓鬼」と思われても仕方がない。少々不正直でも感
情が抑えられ、柔軟性があれば、その方が付き合い易い、世間というも
のは非情なものだ。
●今年は「かっとなる」ようなことが多いだろう。原因がないところに
結果はない。怒るよりは、妥協点を探ることが開運のきっかけになるの
だが。腹を立てぬよう、相手の言い分や立場も考えることが問題を解決
する。
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