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97年3月の運勢と処世概観(02/16掲載)

    消費税アップは残酷な財政建て直し

       その上、低金利に円安でどうなるのか


                         鈴之僧正

ついこの間までは100万円を定期にしておけば1年で5万円か
6万円は利息が付いた。それが1万円にも満たない時代になった。
 年金で生活している人や貯金の利息を当てにしていた人は計算が
狂った。年寄りを騙(だま)すとどうなるか、政府も大蔵省も日銀
も親不幸者だ。凶。

その上消費税が5%になると、価格に転嫁されると消費者は辛い、
価格に転嫁出来ないと販売側は大変なことになる。
 しかも、この消費税はまだ高くなる可能性が高い。行政改革は掛
け声で終わりそうで、年金の将来が危うい。末期的大凶。

2月7日、1ドルが124円まで安くなった。ドル建て決済の組
織は大吉だが、大半は円建て決済だから輸入品は値上がりの傾向、
円で給料をもらう多くの日本人は、給料が20%くらい減額された
のと同じことだが、皆で環境的貧乏をしているのだから、実感に乏
しい。
円安が進むと輸出競争力は高まる。結果がどうなるか見きわめが
難しい。
日本が悪循環の中に陥(おちい)りつつある、完全失業者も過去
最高の255万人で、リストらは更に進められると思われる。吉凶
交錯。
これから頼れるものは、学歴でも経歴でもない。自分に何が出来
るかが大切。何を世間に提供できるか重要な鍵になってきている。
多くの若者たちが、雇われることなく、いわゆるフリーでインター
ネツトのホームページの作成などで仕事を始めたりしている。
人が自分の思考や行動を世間に通用するかどうかを試して仕事を
生み出して行くことは素晴らしいことだ。
リストラで退職しても、会社が倒産しても、怖いことは何もない。
自分で仕事を生み出す能力があれば、大競争時代を切り開いて生き
て行くことが出来る。
経営者は大変な時代だが、大きな意味でフリーターである。組織
の意思で何が出来るか、何を世間に提供できるか、大企業の下請け
として血と汗を絞られる時代は終焉(しゅうえん)しつつある。
組織が活性化すれば、個性的な企業として存続し繁栄出来る。

観音院は従来の枠に拘束されないで、何を世間に提供できるか常
に考えている。
寺だからという観念に縛られていると大衆の支持を失うことにな
る。今、無料で利用できる「バーチャル霊園」を日本で始めて設立
する準備を進めていて、本誌を発行するころには出来上がっている
筈だ。
面白くない事の多い昨今だが、それを切り開いて楽しい人生にす
る。世間の波に翻弄(ほんろう)されない。

面白くない世間の成り行きで腹の立つことが多い。だからといって、
滅入ったのでは立つ瀬がない。
 何時の世でも面白く生きている人と悲鳴を上げている人はいる
ものだ。ならば、面白く生きる工夫が必要。
一攫千金なんて、参議院議員の誰かさんような工夫は、塀の内に
落ちることになるから気を付けて。

失業したり、就職口が得られなかったりした人は大変だけど、自分で
何か出来ることは無いかと考えると違う道が開けて来ることもある。
 生きることは、雇ってもらう以外にも方法があると考えると、
充実した人生になる。


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