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97年6月の運勢と処世概観(5/19掲載)
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    賽銭箱から世間を見れば

         少しは景気も回復しつつある

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                         鈴之僧正


寺の賽銭が景気に正比例するといったら不謹慎だが、永年の寺にいると、
そのように感じる。寺は不安産業だから、景気は悪いと参詣者増えるとか、
疫病が蔓延すると参詣者が増えるということは有りえない。世間が悪けれ
ば寺も荒れる。世間が良くなると寺も良い。
寺の施入金(浄財)は僧侶の努力も関係するから絶対に比例するとはい
えない。
ところで、伝統産業の経営者の嘆息も聞こえる。過疎地や離島のお寺さ
んは悲痛を通り越して後継者がいない寺もあり、お嫁さんが来てくれない
寺もあって他人事ではない。古きものを維持することが難しい。観音院は
何とか時代の流れに乗りながら運営されているが、これから寺を維持して
行くことは大変だろうと慨嘆。

あちこちから小さな店が消え、農業林業の後継者も減りつつあるらしい。
漁業の現状も似ている。片方では、地中海の方まで日本の遠洋漁業の船が
出掛けている。
ブラジルの方では中国が農場を経営しているとか。香港も、もうすぐ返
還。隣国北朝鮮の食料危機は戦後の日本よりは酷いと聞く。大地が荒れた
構造的飢饉だという説もある。放置大凶。

将来の見通しが立てられない業種が増えて来た。柑橘類が輸入品に押さ
れて久しいが、国際化とやらで競争力が失われた仕事は多い。
加えて子供が減って学校が経営困難になりつつある。
老人が増えて、老後を養う年金財政にも陰りが見えて来た。医療費が増え
つづけていながら経営困難な病院も多いと聞くと怖い。凶。

実は、このように、あれこれと悪い面ばかり見て萎縮するのが一番怖い
ことで、御佛様を信じて、真面目に努力を蓄積して行けば、道は前に向け
て開けて来る。
観音院の山門の上に鳳凰を安置した。これは善事が有るとの前兆である。
だから私どもは、希望を持って世の光を灯す奉仕をしなければならないと
決心している。

大切なことは、年長者を敬うとか、子供を可愛がるとか、躾けをすると
か、弱者をいたわるとか、決まりを守るとか、基本的な世渡りのルールを
思い出し、子供に教え、秩序を再構築することを考えるべきだ。
皆さんは我が身と我が子が可愛い。それをどのように家庭で取戻し、ど
のように世間に広めて行くかが肝要で、家庭教育とか、恩徳とか、正直と
か、辛抱とか、誠実とか、責任、義務などについて考えてみたいものだ。
未だ間に合う。もう駄目だと思ったら本当に駄目になる。やり直しは未だ
可能だと思う。

私は昨年は少し肥満気味であった。これではならないと考えて、体重の
減少を願った。減食とか、食事制限とか、方法は色々提示されたが、私は
勤勉を選んだ。出来るだけ親切にすること。出来るだけ相談に乗ること。
出来るだけ多くの人と会うこと。それだけのことで一年で体重が十二キロ
も減量できた。

西瓜3ケ分も体重が落ちるといろいろ良いことがある。心臓が楽になっ
た、血圧が下がり頻脈も無くなった。
昨年よりだいぶ若くなった。根気が続くようになり、将来に希望が見えて
来た。世の中は諦(あきら)めたものでもない。

今年7月6日は、大般若転読100座、護摩供3万3千座法要を盛大に
執行します。朝10時より「七夕招福厄除け星祭り」を執行します。
「5色の短冊」に前向きなお願いをして、希望をもつようにしましょう。

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