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97年7月の運勢と処世概観(6/17掲載)
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    贈賄と収賄、一任勘定など

         目先より長い目で見ることが肝心

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                         鈴之僧正


証券業界の不祥事は、銀行まで巻き込んで大変なことが表面化しつつあ
る。総会屋と言う存在もあってはならないことだが、臭いものには蓋をす
る日本人の傾向が信用を失っている。日本の金融機関は、国際的に著しく
評価が下がった。他山の石。
寺の運営も似たようなもので、正式には責任役員会で議決したり公告し
なければならない事項があるが、何かの理由で多額の借金を役員会に無断
でしたりして破産寸前の宗教法人もある。

現在の観音院は私や顧問弁護士の目が光っていて大丈夫と保証出来るが、
将来にわたって内緒事が無いように努力してもらいたい。
万一不祥事が起きた時は、それより悪くなりようは無いのだから、公開
し、反省し、正常化に努力することが望ましい。何時も職員に話している
ことだが、万一交通事故でも起こした際には、直ちに警察に届出て、弁護
士さんと相談して処置するよう教育している。
寺の職員が交通事故でも起こせば社会的には一般人よりは厳しく批判さ
れる。だから逃げれるものならと考えたら一貫の終わりだ。

同じようなことは、社会人でも言える。間違いはあるものだ。不祥事を
起こした際には、潔い態度が損害を最小限度に止める。
 家庭教育でも、社員教育でも、努力することは教えるが失敗や間違いを
起こした際の対処の仕方を教えていない。目先を誤魔化して、一時逃れを
して長い地獄を見る。

今般の証券業界の不祥事も、最初のスキャンダルを隠蔽して株主総会を
乗り切ろうとして総会屋に付け込まれて、悪くすれば創業よりも辛い結果
に追い込まれる。
贈賄や収賄、業務上横領など、政界や金融業界など、目先の金に目が眩
(くら)んで悪事をなして、生涯を棒に振る人が多い。他人の金と自分の
金の区別が付けられるように。受け取って良いお金と、受け取ってはなら
ないお金や利便など、家庭教育から始まって、社会人全般まで、倫理観の
向上が強く求められる。

根回しとか、談合とか、仲良しクラブも問題がある。日本人のやり方は
フェアーでないと評価されると国際化時代を乗り越えられない。
昨今は世情が悪化し、倫理観が低下したように言ったが、実はいつの時
代でも反社会的行為や汚職や権力の乱用や使い込み、親を捨てたり子供を
放置したり、不倫が起きたりしていたのが人間の歴史かもしれない。
何時の時代でも倫理観の向上が叫ばれる。安全に生きるには、慎重さと
倫理観の向上に努める。

最近の経済界の不祥事は目を覆うばかりだ。その不祥事の多くは悪い
人間関係をつくったことが原因の場合が多い。努力とか、能率を上げる
ことも大切だが、何かをする時に、ことの善悪を判断して行動するよう
に子供を教育したいものだ。法律に触れないように、物事を始める際に
は弁護士に相談すること。

弁護士さんをもっと気安く利用することが大切。観音院には二人の顧
問弁護士さんがいて、何時でも紹介して上げることが出来る。弁護士さ
んに相談する費用は自分で悩むより結局は安くつく、何時でも紹介いた
します。

今年7月6日は大般若転読100座、護摩供養3万3千座法要を盛大
に執行します。朝10時より七夕招福厄除け星祭りを執行します。5色
の短冊に前向きなお願いをして、希望をもつようにしましょう。

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