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98年2月の運勢と処世概観(98.1/17掲載)
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  節分は本来は大晦日の行事

          金融不安リストラ失業者増加

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            観音院法主 鈴之僧正(すずのそうじょう)

節分は「せちぶん」とも言い、立春・立夏・立秋・立冬の前日の
ことです。昔は旧暦の大晦日に、先祖の供養を行い、厄払いをした
ことから特別に正月の前日の節分が大々的にされて来ました。
 厄払いの本質は、厭(いや)なことは全部無くなれと願う気持ちを
行動にしたものです。
厄年(やくどし)と言うのは、良くないことが続く年のことです。
年齢で言えば、結婚とか就職とか子育て、転職、脱サラ、定年、青
年期、熟年、高齢者の責任とか地位、仕事の量などにも関係があり
ます。

代表的な厄年は、男性は24、41、60歳前後。女性は18、32、36歳
前後です。この頃に事業や人間関係に失敗したり、事故を起こした
り、運が悪いと死ぬこともあります。人間にとって節目になりやす
い年頃です。
厄年と天変地異は関係ありません。個人の行動、思慮分別、健康
管理、仕事や責任感と密接に関係がありそのような平均年齢を昔の
人が経験的に暮らしの知恵で言ったものでしょう。

厄神みたいな人もいます。嘘つき、二枚舌、犬食い、睨み食い、
怠惰、くれくれ、誇大妄想に被害妄想。犬食いとはクチャクチャと
舌を鳴らして食べること。睨(にら)み食いは顔を低くして上目づか
いに他人の顔を見て食事する人。くれくれは何でも際限なく欲しが
る人。
誠実でない人、仲違いをさせる人、食事作法の悪い人、強欲な人、
妄想する人は厄神と言われても仕方のない面があるのかもしれません。

福神で一番強い力があるのは「思いやりのある力のある人」と出会
えた場合。何かをする機会を与えてくれた人、困った時に助けてくれ
た人、知識や情報を与えてくれた人など、善意の行動を見せた人です。
誰でも福の神になれます。

借金を出来るだけしないことも大切です。債鬼は厄神より厄介で
す。弱みとなるような秘密も厄神です。
借金、高金利、保証人、クレジットカードなど、その上に、電子
マネーなんて厄に何時でも変化するものもありますので注意が肝要
です。
健康管理に気を付けて、美食を避け、禁酒・禁煙、勤勉、誠実、
遵法、その上「いたわり、慈しみ、思いやり、相手の立場で考える」
ことが出来る人って大変です。
そのような人は見たことも会ったこともありません。周囲を厄神
に取り巻かれて自分も厄神であったりするのが普通かもしれません。
そのような生涯ですから、御佛(みほとけ)様にすがり、ご守護を
願い、運良く生きて行きたいと願うのが、弱き私たちかもしれませ
ん。人間関係が大切なんです。

※金融不安・三月危機説が根強い。一応預金者は保護される仕組み
だが、取引き銀行を失った企業の存続は難しい。失業者は増加傾向。
再就職は困難。経済の先行きについては、長期的には世界一の貯蓄
率の国民性に加えて高い技術力があるので大丈夫だが、企業の破局
が増え、円の乱高下などもある。今年は厄年。

※職場を大切にする。企業のリストラが本格的に波及して来ている。
私は役に立つから大丈夫と思い上がると大変。
 役に立つ人も遠慮なく解雇される。業績の安定しているトップを
お持ちの方は誠実さとか勤勉などが大切です。

※リストラは人員整理ではなくて、事業の再構築です。現在の仕組
みの中で自分の役割を自認するのは危険です。事業内容も構成する
人員も含めて新たに出発するくらいの気持ちで企業の再構築が進め
られています。


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