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98年1月の運勢と処世概観(12/21掲載)
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  清廉であることが大切に

          思うようにならぬ時の態度は

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                    鈴之僧正(すずのそうじょう)


円安が進み、昨年12月には1ドル130円までになりまし
た。数年前までは75円だったのですから、大変な事態になり
つつあります。輸出は伸びますが、輸入品の原価は高くなります。
お隣の韓国も経済が大変です。
東南アジア全体の経済的地盤が沈下しています。タイのバーツの
下落や金融機関の不安は、あっというまにロンドン、ニューヨーク、
東京と増幅されて、これといった妙案は無いようです。
行政改革は不発に終わってしまい、一向に財政赤字が改善される
見込みはありません。困った世の中です。

このような時に「心が清く潔い」心が、人間の価値を決めます。
困難に置かれた時が人間の値打ちを定める機会になります。
今年、一層の円安が進むような事態になれば、相当な軋(きし)み
があることを覚悟しておくと良いでしょう。

当分の間、不景気は続き、失業者は増加の傾向になるでしょう。
何となく存在している人は、何か出来るかと改めて問われる時代に
なって行きます。困ったことに必要な人と、居ても居なくてもよい
人の選別がなされます。これは何が出来るかではなくて、減点法が
採用されるでしょう。
言葉遣いとか、礼儀とか、作法、人間関係の善し悪しなどによっ
て職が得られなかったり、失業したりするようなことが起きます。

特に、やる気のない人、向上心のない人は疎外される傾向が強く
なります。
いい加減な人は生活が困窮する場面が予想されます。もう年だか
らワープロは駄目だとか、パソコンは扱えないと言う理由は通用し
なくなります。
 口先だけの人とか、約束が守れない人、期待される能力が発揮で
きない人は辛い思いをすることになる傾向が見られます。
困難に出会った時は清廉潔白な態度が大切です。誤魔化しは通用
しなくなります。
 猫の手も借りたい時代は去りました。真面目で誠実で約束が守れ、
礼儀正しい人が生き残りが易しくなる傾向が強くなりそうです。

昨今まで、相当わがままな人でも、自由でありたい人も、何とか
横車を押す人もやって来れましたが、これから先は身辺の綺麗な人
や実力のある人がやりやすくなるでしょう。
戦後五十年の自由で民主的な経済や社会の構造が収斂しつつあり
ます。家庭を大切に思い、勤め先を大切にする。怠惰が通用しなく
なりつつあることに気が付かれて、気分と生活を引き締められて、
今年を爽やかに生きましょう。

就職が決定した。何かの資格がとれたなどということが無意味に
 なりつつあります。就職先は何時倒産するんもしれない、資格が
 あっても新しい技術に対応できないと化石になる。本当の意味で
 の個人の実力、学ぶ態度、人間関係熟成の能力が問われる時代に
 なりつつあります。慢心しないで柔軟に生きましょう。

よらば大樹の陰という諺が通用しなくなります。大企業もお役所
 も何時、合併・吸収・閉鎖が決定されるかも知れない時代になり
 つつあります。順応性の低い人にとっては大凶の時代に突入しつ
 つあります、素直が大切です。

良い運は人によってもたらされるものです。悪い運も人によって
 やって来ます。交際する人を選びなさい。
 宝くじに当たったり、お金を拾ったりするのは、運が悪いと受け
 止めることです。賭博は悪運そのものです。


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