ミニミニ観自在 1997年3月


 「明朗でおもしろいお寺」に皆さまのご協力頂いています
 「元気」「元気法要」、親切に、前向きに考えて生活しましょう

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   礼儀正しい法主さんのお友達は

       中学二年生、大人として通用する


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大切な子供の躾け

今年になって中学二年生のS君がお寺に遊びに来るようになりました。 パソコンを勉強したり、ギターを習ったり、ケーキ教室に参加したり、大変な好奇心の持主です。
いつも大きな袋を背負っています。この中には、様々なパソコンの本や 教科書や資料などが入っているようです。
法主さんは誰とでも友達になれる人ですが、お年も六十数歳で、それな りに昔の礼儀作法も心得ておられます。
 また、話題も豊富で、パソコンや電算機の知識も一寸した先生が出来るくらいの知識はもっておられます。使っておられるパソコンやワープロも 最高のレベルの機種です。
 S君は一般教室のパソコンでは少々物足りない、だから法主さんのパソコンを使わせて上げようということになりまして、再三法主さんの部屋に 出入りしています。

部屋に入る時は必ず「失礼します、お邪魔しても良いですか」と聞き、 丁寧に頭を下げます。物に触る時は必ず許可を得ます。分からないことがあると即座に本を出して調べ、聞けば済むといった態度はとりません。
パソコンの前でも正座して操作しています。何かを依頼すると、例えば 音楽を扱うパソコンソフトや付属機器などの値段を聞きますと、広島の店は全部、通販のカタログまで調べて、何処が一番安いかという値段の一覧、店の電話番号や所在地など、大人の職員として通用するような資料を集めてくれます。
一日中、法主室にいてくれても気にならない存在、明確に言えば「鬱陶 しくない」存在です。取り分けて大切にするといったことでもありませんが、夕食を勧めても、今日は帰って食べます、遠慮なく頂きますと明快です。
お菓子などは幾らでもありますが、食べ過ぎなど注意する必要はありま せん。自分で自分を管理出来る子供です。
 帰る時間もきちんと決まっていて、いささかもダラダラしたところがありません。
アダルトチルドレン(大人になっても心は子供)の真反対なのです。 立派な大人として通用します。
 パソコンでメールを書く時も適切な敬語が使え、今のままで観音院の職員として通用する能力をもっています。
 パソコンも観音院の寺子屋で教えてもらったのではなくて、独学で勉強して、ファイル転送くらいのことはやってのけます。
 パソコンに詳しい人なら分かって頂けるのですが、タグが自由に使えて、自分のホームページを登録して、それにカウンターを付けて、今はCGI を書いて掲示板を設置する計画で勉強しています。
 語学も高校二年生くらいの実力があるかもしれない、ガリガリに勉強しているようにも見えません。

  吉田浩範さんは誠実

細やかなところに気が付く繊細な神経で、頑張ってくれています。誠実 にこつこつと目立たぬところで寺を支えていて下さいます。優しい性格で、住職の杖としての役割を勤めています。観音院も人材が段々と揃ってきました。
浮いたところが何処にもない、少しは浮いた話もあればと心配している のですが。
良い配偶者が見つかればと思いますが、だれか娘さんを下さいませんか。 今時こんな良い青年はあまりいません。

  住職の奥さんは立派

身内で持ち上げるのもどうかと思いますが、奥さんが人の口に上がった ことは一度もありません。毎日五時半ごろに起きて、お佛飯を調えて、それが大変なんです。新鮮な野菜や高野豆腐、ひじきとか色々な材料を使って、御佛様に喜んで頂けるような料理を拵えておられます。
お名前は僧名を華照さん、通称「かなえさん」と呼ばれますが、他人に 厭な思いを絶対にさせない方です。そして何よりも住職さんを大切にされ、住職さんも後顧の憂いなく職務に専念出来ます。

  観音院の総務部長

法主さんの奥さんも目立たない方です。太っ腹な肝っ玉母さんの役割、 昨年胆嚢の摘出手術をされましたが、すっかり元気に成られました。
昨年パソコン教室を始める時は10台全部を寄付すると言われて、だから パソコン教室の産みの親でもあります。
経理を担当されていますが、とても几帳面で税務署さんが誉めて下さる のは奥さんの功績と言えます。
公私の区別に極めて厳格な方で、観音院が経理と運営を公開出来るのは 奥さんの日常の仕事ぶりによるものです。

  能島さんは寺の宝

能島慶華さんほど正直な人は珍しく、限りなく心の透明な方です。剃髪 は能島さんの決断力と行動力を象徴していると言えましょう。
昔、法主さんが海に落ちられた時に、着の身
着のままで海に飛び込んで 引き上げた法主さんの命の恩人です。
絵が好きで、マックと言うパソコンでショックウエーブやディレクター と言うソフトを使って、動く画像や音声の圧縮など、いろいろと難しいことをこなしておられます。
テニスの名手で伊達公子さんの大先輩です。

  春木吉祥です

縁起の良い僧名を頂いてます。虹のポストの担当です。 私もパソコン大好きです。
私は旦那持ちで一人の息子は社会人、弟は大学生です。年齢は勘弁して 下さい。すっかり寺にのめり込んで、皆さんのお世話をさせて頂いています。家庭と職務を両立させることは難しく、幸いに主人も子供も理解してくれていますので、御佛様に一生懸命に奉仕させて頂いています。
虹のポストの担当ですが、いつも能島さんや田川さんに助けてもらって、 何とか職務を全うしています。
お蔭さまで沢山の方々とご縁がもてて、いろいろとご相談に乗らせて頂 いたり、忙しい毎日を送らせて頂いています。親切で優しい寺にしたい、元気の出る寺にしたい、面倒見の良い寺にしたいと願われる法主さんの気持ちに忠実に従って、喜ばれるお寺を作りたいと願っています。

観音院は毎月観自在を始め多くの出版物を出し、その上にインターネッ トの上にバーチャル寺院をこしらえて、アクセスが一日二万を超えることもあります。
ホームページで一番大切なのがメンテナンスと内容の更新です。これが 毎日、新聞を発行しているようなもので、田川さんの健康が心配です。
ホームページの更新については、トップページの「法主さんが釣り竿を 担いで歩いている絵」はショックウエーブと言う技術が使ってあり、これは能島さんの担当で、アニメのように沢山の絵を組み合わせて作ります。絵の動きを出すためには沢山の絵を描く必要があり、その上に法主さんの法話を入れたりで、それは大変な苦労があります。是非ご覧になって下さ い。

  一寸いい話

先日、朝日新聞社の取材を受けておられた時にとても感銘深い話を法主 さんがしておられました。
「なぜ、そのように寛容で、他人の過ちを許すことができるのか」と言う質問に、法主さんは「私は許すことはしません、寛容でもありません。他 人のすること、人間のすることが自分の意思に沿わないでも腹を立てたり、怒っていません。だから許すと言う発想は起きようもありません。
 初めに問題が提起されたと受け止めていないから、それについて気も回りませんし、精神的に負担もありません。我慢する必要も辛抱もしません。ストレ スがありません。それを思い出して悲しんだり、怨みに思う心が欠けています。嫉妬心もありません。競争心もありません。勝った負けたの社会に住んでいないのです。
 損得も考えていません。だから経費とか原価と言う考え方もありません。悔しがるようなことは最初から感じないのです。
 だから、人を許すとか、寛容と言うような努力も葛藤も全くありません」と言っておられました。
 法主さんは「もし、あなたが人間関係を良くしたいと願うなら、出来事や他人に頼まれたことをメモにとって、一つずつ約束を守って、済んだこ とはメモから消去して行きなさい。消去出来ないメモが残っていたら、相手にに詳しく経緯を説明しなさい」と言われていました。

 取材を受けると、喜んで記者に媚びる発言をする人がありますが、法主さんにとっては新聞記者ではないのです。
 普通のお客さまや信徒さんと話されるように、助言されるように懇切に話しておられました。新聞にどのような記事が掲載されるか、全く興味を もっておられません。取材が済んだ時に法主さんにとっては完結しているのです。
 掲載された記事を読まれると関係者は大変に喜ばれます。
 ときには誤解もあります、そのようなことは一切気にしておられません。この一ヵ月で十数社の新聞、雑誌、テレビの取材は受けられましたが、そ れは法主さんにとっては歳月の流れのようなもので、別にその新聞雑誌を買って来られることもありませんし、皆さんから頂いても読まれることはありません。テレビの取材を受けても放映を見られることはありません。録画して上げても過ぎ去ったことを後戻りして見るようなことは絶対にな さいません。
 済んだことよりは、今日をどのように過ごすかだけに関心をもつ、これは大変に参考になる考え方ですね。

「元気! 元気!」
 観音院を元気な寺にしたいと願います。参詣される人が元気に
なられるような寺にします。全ての人を元気にしたい、ただそれ
だけを願って今年の観音院のご挨拶とします。

「面白い寺に」
 観音院を面白い寺に、明るい寺に、楽しい寺にしたい。法主さ
んの願いです。どうすれば、そのような寺がつくれるか皆さんも
知恵を借して下さい。ご意見をお待ちします。


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