ミニミニ観自在 1997年4月


 忙しい春ですが、慎重に、皆さまのご意見をお伺いしながら
 

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  事件を起こしたという訳でも無いのに

   マスコミの取材というのは忙殺未遂


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 いそっがっしいなァ

今年はべらぼうに忙しい。法主さんは感情がぶっ壊れないのが不思議な
くらい。新聞やテレビや雑誌、ラジオも未だ健在です。諸善の根源は法主
さん。受付が忙しいの何の、お茶やお菓子の接待、加えてインターネット
で観音院を知られた方が泊まりがけで遊びに来られます。
多忙中に会社を1つこしらえて、百坪の4階建てのビルを計画されて、
ところがお茶を飲みに寄られる方もありまして。法主さんはウツラウツラ、
気を許されると居眠りをされる始末。真に申し訳ないことをしたと言って
おられます。
 日常がきっちり仕事がつまっていまして、その中に余分の用事が入りま
すと、それだけ睡眠時間が短くなる仕組みになっています。

その忙しい中で阿多田にも夜七時に寺を出られて、夜11時半まで話を
聞かれて、朝の9時には寺に帰って来られる。1月と2月には大阪へ行か
れていますし、接待で流川(広島のネオン街)にも再三出掛けられていま
す。でも何方様にも多忙だからといい加減な接客はなされません。
テレホン法話もぶっつけ本番で原稿無し。あるがままの姿で日常を過ご
されています。
「自分で蒔いた種だから自分で刈るか」と淡々としてというか自然体と
いうか。
不思議なことですが、どんなに多忙でも法主さんには余裕がいつもある
ようです。
コツコツと自分のなすべきことは早めになされていて、用事が溜まると
いうようなことは一切ありませんでした。

2月末には第3種郵便物の監査があり、田川さんはA3版で厚さ3cm
もある書類を郵政局に届けられ、三月は観音院の決算ですから、常勤監事
である私(春木)や田川さん、能島さんも物品の監査や品物の棚卸しで、
吉田副住職が細かい用事を縁の下の力持ちで、皆さん大変に複雑な歯車を
上手にかみ合わせて奉仕させてもらっています。

奥さんも経理の仕事が税務署に誉めてもらうほど几帳面ですから、観音
院は多忙なんて表現は適切ではありません。
 まるで大きな機関車が驀進(ばくしん)しているような感じなんですが、
それほどにも見えない筈です。
 淡々と静かに、騒がずに、粛々と、一歩ずつ踏みしめて歩いています。
まあ、観音院は経理と運営は公開ですし、葬儀代は日本一低廉(ていれ
ん)です。親切さは、これは皆さんがご承知の通り毎日努力、いえ普通の
こととしてさせて頂いています。
 その上で何かとマスコミに取り上げられまして、決して人を殺したとか、
不道徳なことをした訳ではありませんので、賑やかなお寺だと思って頂け
れば幸甚です。
 それにしても大変だと思うのが偽らざる心境です。

  決算は若干の黒字
ただいま決算準備中ですが若干の黒字、かつかつの黒字と予想されます。
これは法主さんも住職さんも寺は運営出来さえすれば良いという方針で、
これからも大きな黒字や大きな赤字は出ないようにと願っています。
この度、土地を購入するのは全額住職さんが銀行から個人で借入される
資金で調達します。建ぺい率とか容積率の関係で多分280坪くらいの規
模のものになるそうです。
職員役宅と礼拝所を建設される予定ですが、まぁ何とかなるか、ならな
いか、私どもでは見当が付きません。

  平成大勧進
7月6日午前10時から護摩一万座、大般若転読百座達成を記念して法
要を執行します。

  はらはらさせる!
法主さんは何処かにはらはらさせられて、周囲の人に気をつかってもら
うところがありお得な性分だと思います。私たちはいつも心配です。
今回のバーチャル霊園のことで観音院は国際的に有名になっていますが、
よくある質問の「なぜ、このようなことを考えつかれたか」に対して「何
となく」、「深い理由は何もありません」と言っておられます。子供さん
の思いに対する優しさが出発点です。
法主さんには常にさめておられるところがあって、大騒動の中でも、
「北朝鮮のチェチェ思想を確立した労働党書記長の亡命問題は、戦後の日
本を考えれば想像出来る、大きな変動は起きない、世界中で今もっとも愛
国心のあるのは北朝鮮の国民だろう」と観音院にはまるで関係の無いこと
を話しておられます。
動力炉・核燃料開発事業団の東海村の爆発事故で「またやったか、気の
毒なのは下請けの人たち、それにしても、日本人の安全思想はお粗末」と
嘆いておられました。
ペルーの人質事件では「長期間になるとテロリストと人質の間に人間関
係が出来る。
人質に迷惑を掛けて済まないと言う気持ちと、思いやりが生じて、これが
事件解決の心理的要因になる」と説明して下さいました。
野村証券の相次ぐ不祥事には「今度は営業停止くらいの処分があるだろ
う、懲りない面々だ。社長は引責辞職だろうが、日本人にはこのような体
質がある、他山の石とするなかれ」と言われました。
神戸港の埠頭復興のゼネコン談合疑惑も震災当初から、「今度の復興は
談合の巣になるだろう」と予測されていましたが、法主さんはどこかで、
人間の行動の習慣を分析しながら、次の行動を予測しておられるようなと
ころがあります。不幸にも的中しました。
私たちは法主さんのされることを「はらはらしながら」心配して、法主
さんに何かして上げたいと思っているのです。ですが、法主さんは誰かが
巧妙に騙そうとして近づいて来ても、見通した上で交際をしておられるよ
うです。

  今期も少し賑やか
マスコミに登場することは悪いことをするか、善いことをするかのどち
らかです。観音院は慎重の上にも慎重にして後ろ指で差されるようなこと
はいたしません。でも、未だ当分はマスコミがビックリするような善行を
積んでいて発表していませんので、四月からもテレビや新聞、雑誌やラジ
オなどで報道されることが沢山あるでしょう。ですが、皆さんは喜んで下
さるので追々と発表して行きます。

  低廉な葬儀は話題に
観音院の葬儀一式、通夜、告別式、戒名料、読経料、茶菓子、料理付き
全てを含めて5万円は相当宗教界を震撼させているようですが、表面には
何も動きはありません。
 葬儀の際にパニックになっておられる遺族に立ち会って葬儀社との無駄
な契約を冷静に省き、最低の場合は18万5千円、最高でも30万円で葬
儀社の支払いを目標としていることにも、大きな抵抗は無く業者も協力的
で感謝しています。

  伽羅を大量購入
観音院は低廉な費用だからといって、粗悪な「お香」は使用しません。
今月、良質の伽羅(きゃら)、沈香(じんこう)の最高級品を1キロも購
入しました。18等級あるなかの最も良質なものです。
良い物は1グラム1万円はします。良いお香は御佛様に最高の供養とな
るもので、観音院は沈香の最高級品である伽羅を日常的に使用します。タ
イより乾期に採集されたものを購入します。
お香には法主さんも住職さんも、大変なこだわりをもっておられます。
理由は「良いお香は人の悲しみを鎮め、元気付ける」効用があるからです。
粗悪なお香は御佛様を燻(いぶ)し、参詣者や僧侶の喉を痛めます。
煙草の副流煙が問題にされますが、喫煙で声が出なくなった話は聞きませ
ん。ところが、粗悪なお香は読経する僧侶の声帯をしびれさせます。

 4月12日(土)役員会
平成8年度の決算と9年度の観音院予算案の承認に関わる役員会が4月
12日午後6時から、観音院客殿で開催されます。観音院の運営について
ご意見をお持ちの方は4月5日までに観音院役員室までご持参下さるか、
親展で郵送して下さい。傍聴も同様です。
役員会では粗飯と若干のアルコール飲料(缶ビール)1本程度を供しま
すので、恐縮ですが、役員各位におかれては自動車でのお越しは念のため
ご遠慮願います。
決算作業は順調に進められています。観音院の運営と財務会計は公開で
すので何方でも閲覧出来ます。
但し、複式簿記ですので、会計士、税理士の同伴が絶対条件です。閲覧
には職員の立ち会いが必要ですので、電話で予約の上、午後3時以降にし
て下さい。

  監事会よりお礼
観音院の運営は適正に行われ、監事の業務は日常的に円滑に執行されて
います。浄財の全ては適正に管理され、監事の承認を得て適正に支出され
ていて不正は認められません。観音院には出入り禁止の場所は無く、監事
は全ての鍵を有し金庫の番号を承知しています。
同時に法主さんや住職さんの個人的なプライバシーに関わる支出も把握
しています。
観音院の金庫は全て733か730で明けることが可能で鍵を必要とす
る金庫はありません。ガラス張りの運営は今後も堅持します。
勘定科目が判断出来ない支出については、全て法主さん個人に負担をお
願いしていて不明朗な点は一切ありません。
今後も明朗会計に徹するよう責任をもって職務を執行致します。ご指導ご
鞭撻下さい。

精も根も尽き果ててと言う言葉がありますが、今年は参詣者が激増し、
何やかやで倒れそうなくらい多忙でありましたが、法主さんはいつも余裕
があり、元気の見本のように頼もしく思えました、心配はいりません。

新しい人が来られるようになられて、法主さんは何の権限も持っておら
れないのに、不可能な無理を依頼される人が増えました。よく出来た嘘も
そのまま乗って上げて、出来ることはして上げておられる鷹揚さです。

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