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法主さんの日常

                       
   
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     物凄い忍耐と笑顔で日々を過ごされる
         どのようにでもして上げたい気持ちです

   
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      法主さんには心の底に奉仕される姿勢が
         側で見ていると辛抱の限界が見えません


 昨年は超多忙で、呆然と見ているしかない毎日でした。今年は、昨年は
未だ余裕をもっておられた、このように根を詰められて大丈夫かと心配す
るような毎日です。それでも余裕はもっておられます。
 自分で蒔いた種だから、芽を出せば手入れもする、花が咲けば大事にす
る、種が実れば収穫する。また種を蒔く、と言っておられますが、日曜も
祭日も無く、皆さまのことを心配され、職員の健康や老後のことなど、い
ろいろと配慮されておられるようです。

 
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 有り難いことではあるが虚像が・・・
       住職さんは取材されるのに反対

 
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節分は観音院にとっては大変に忙しい時期です。2月早々に日本経済新
聞と読売新聞、朝日新聞と立て続けに取材があり、それは丁寧に応対され
ていました。
 観音院がマスコミに出ると皆さんが喜んで下さると、用事は全部夜にま
わされて、3時間でも、5時間でも、質問に答えておられました。写真を
求められれば、笑顔を続けておられる、これは一体どういう神経だろうか
と思います。
 住職さんはメディアの取材は負担が重過ぎて、到底応ずることは不可能
です。 多忙で応対する暇がありませんから当然舌足らずになります。
 そうすると、適当に記者が書かれる、良いことですから、どちらかと言
えばヨイショになります。 実際の姿より良く報道されることが多く、実
力以上に評価されると知らない人の期待が多くなります。観音院をニュー
スに合わせて運営することはできません。
 それに、あまりにも多忙で適切に対応することが出来ません。
 成り行きで全部、法主さんが対応されることになります。
 法主さんは、何でもニュースになることは皆さんが喜ばれることだ、と
気軽に応じられます。
 しかし虚像が生じないよう住職さんの意向に反しないよう納得されるま
で時間を割いておられます。
 観音院の職員は丁寧に親切に、何方(どなた)でも大切にもてなします。
多忙の大きな理由はマスコミの取材に応じること、それと、本当に電話や
来客が多いのです。
 受付は職員が対応します。気の毒なことですが、物品の販売の話は絶対
に取り次ぐ事が出来ません。
 一番困るのは、個人的な友人を装った電話があります。何々党の○○で
すがという本の売り込み、「なかつ」ですと言われるので、信徒さんかと
思ったら公告会社「なかつう」であったり、NHKの出版関係だったり、
証券会社や先物会社は住職さんをと個人名で電話を取り次がせようとしま
す。相当注意しているつもりでも間違って取り次ぐこともあります。一番
迷惑をかけるのは公告会社の「なかつう」さんです。
 法主さんは夜は十二時に眠られて朝六時に起床されます。その筈なので
すが、寝ておられる筈の時間に、沢山の手紙などを書いておられることが
珍しくありません。
 食事は朝昼とも「おむすび」四個とスープと何かが殆どです。
 夕食は職員と一緒に会議です。

観音院の職員は信徒が勢い余って専従した者で、運営の中心です。
法主さんや住職さんは全て職員の同意を得て物事を決められ、職員は所定
の手続きをとります。
 信徒運営の手続きは随分と時間がかかります。案件をランダムに選んだ
評議員に10人くらい電話を掛けて、誰も疑問や反対が無ければゴーサイ
ンを伝えます。
 運営に関しては職員が法主さんや住職さんより上位の権限をもっいます。
ここらあたりは世間の寺とは随分運営がことなります。
 それに責任役員も評議員も再三来られますので相談に困るようなことは
ありません、一人でも反対があることは執行しなければ良い組織になって
いるからです。
 電話はこちらの事情が先方に分かりませんので、大変に困ります。しか
も代理ができません。
 手紙やインターネットのメールは職員が手分けをして返事を書きます。
返事の内容は全てフアイルされていますが、法主さんは目を通されないこ
とが多く、従来の返事の流れの筋を外れた返事を書かれます。これは法主
や住職さんに合わせてもらう必要があります。

だからと言って職員が各自勝手に返事を書いているわけではありません。
観音院には膨大な法主さんの書かれた通称「鈴テキスト」があって、それ
に従って返事を書いたり、一寸聞いて返事を書きます。人間の悩みは多い
ようで300くらいに分類され、間違いの無い返事が書けます。ですが、
法主さんには発想の展開があり、新しい「鈴テキスト」の追加となるもの
を次々と書かれます。それが悩みの種と言うことが出来ます。

法主さんの考え方は目から鱗が落ちるような新鮮なものがしばしばあり、
付いて行くのが大変です。
許容範囲が物凄く大きく、私たちが出来ないと思っていることでも、相
談すると「ああいいよ」と受入れに積極的に協力して下さることが多く驚
くことがあります。
 音楽教室も釣り教室も、あっさりと同意されびっくりしました。
 提案した人や職員は実行の責任者になりますので負担が大きくなります。
しかし生き甲斐は最高にある環境です。
 ところが、うまく出来ないと最終的には法主さんと住職さんが後始末を
されることになります。
 このようなことに似たことが一日に十件も二十件も起きるのですから、
申し訳ないと思いながら法主さんや住職さんの体力を気づかうことになり
ます。
 同時に職員にいろいろと配慮して下さり、観音院は相互の思いやりの関
係で成立しています。
 この関係は皆さんと法主さんや住職さんとの関係にもあります。
 上手く行くには「極端なわがままは慎む」、「適当なところで妥協する」、
「お互いに思いやり、相手の立場で考える」ことで成り立っているのです。

法主さんの友達は3歳児から上は90歳過ぎまで、仲良しは大体30歳
から40歳くらい、精神年齢は30歳くらいだと思います。コンピュータ
のことだって、何にも知らないと言っておられるけど、とても詳しく、使
い方はコンサルタント並み、お年寄りだと見くびると恥ずかしくなります
よ。

法主さんを騙したり、引き込んだり、巻き込んだりしようとされる無謀
な方も時々ありますが、全部職員に見通しを立てて説明されています。
実害が無い程度なら「ハイハイ」と聞いておられますが、漫画なこともね?

お疲れの時は椅子から立ち上がれないくらい消耗されていることもあり
ます。食事もされないで熟睡されることもあります。別に悪いところはあ
りません。煙草は吸われますが、酒は一滴も飲まれません。簡素で簡単な
食事が好みで、どちらかと言えば小食、マスコミのお相手はゆとりでしょう。

法主さんは贅沢はされませんが趣味が良く、少し派手が好みです。物持
ちが良いので二十年前に拵えた洋服で
も上手に着こなされます。好みの食事は「おむすび」と「ポタージュスー
プ」です。手の掛からない方です。



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