如 是 我 聞 

                     文責 能島慶華 (観自在97.4月号)

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   会社に勤務しながら出社しない社員
      役員が自宅から会社をコントロール

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 急激な世の中の変化に付いて行けないで落伍する人が増えています。
マツダの新社長は「世界最適調達化で必要な部品は規格に合格していて、
安ければ、何処の国のどんな会社からでも部品を調達する」すると言われ
たとか、言われないとか、系列メーカーも大事にはするがと言っておられ
ますが、それは規格に合格していて、安く納品出来ればの条件付きである
ことは間違いありません。でも世の中はそのような仕組みになりつつある
こと、観音院も同じ世の中にあります。
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     観音院のホームページの仕組みは
         住所・年齢・性別・学歴不問で
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観音院のインターネット上のお寺は明確に言えば、日本国中はおろか、
外国の人にも手伝ってもらって成立して日本一のバーチャル寺院になって
います。
 その中に今度バーチャル霊園を作りまして、といってもボランティアの
善意のご協力によるもので、観音院のスタッフが作ったものではありませ
ん。わたし(のうじま)が作ったのは「たまごっち霊園」くらいのものな
んです。
インターネットの上にバーチャルなお墓が持てる、バーチャルとは仮想
と言う意味で捉えていますが、英語では「virtual reality」と言いまして
「仮想〔人工〕現実( 観) 」とでも申しましょうか。
 コンピューターが作った仮想の〔人工〕空間に入って、あたかも現実の
ように体験するシステムのことです。
たかがバーチャルなお墓と言いましても、何やかやでは数千万円、いや
数百億円の人間の智慧が生み出したもので大変な仕組みです。
 使うのは簡単で、しかも無料ですが、「日本に一基十万円で売出し予定
の会社」があるそうで、決して暴利ではありません。
観音院の無料のシステムは、善意のボランティアの智慧で出来上がりま
した。そしてより高度な技術が使用してあります。

話題を変えますが、バーチャルのお墓と実際のお墓の違いを比べて見ま
しょう。
平家物語の始めに「祇園精舎の鐘の声、諸行無常の響あり。娑羅双樹の
花の色、盛者必衰のことはりをあらはす」とありますね。
 佛教の無常観を説いた一節ですが、簡単にお墓に当てはめて説明します
と次のようになります。
 どのような立派なお墓を作っても、歳月とともに石は風化し、何時かは
崩れて、元の形を留めることは無い。
 大きな墓を立てるほどに成功した人も何時かは衰えるか、死んでしまう。
まるで鐘の音が遠く広がって、やがて消えてしまい、立派に成功したよう
に見える人や企業も、まるで咲き誇って美しい花びらが散って行くような
運命はいたしかた無いなぁというような意味で、実際に建立されたお墓も
実際はバーチャルなものです。
 お墓に彫られた文字をアナログデータ、連続的に変化しうる物理的に彫
刻されたものと言い換えることも出来ます。
 バーチャルに彫られた文字は、データを、有限桁の数字列( 例えば二進
数) として表現することでそう言った相違はあります。
 しかし、これとて、諸行無常の範囲内、般若心経の説に忠実に従えば、
バーチャルなお墓も、実際のお墓も全く相違はありません。
 バーチャル霊園は、コンピュータの記憶部分に蓄積されます。従って、
建設に当たり山を切り開いたりする必要はありません。幾らでも、無限大
に広げることが可能になります。
 現実のお墓も草が生えたり、傾いたり、どうかすると無縁墓になること
があります。
 バーチャルなお墓もコンピュータの手入れや、古くなったコンピュータ
から新しいお墓にデータを写すとか、コンピュータの電源を無停電にする
とか、色々と手が掛かります。草抜きも、データの移植も同じようにメン
テナンスするといいます。
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    バーチャルのお墓の利点
       キーボードの上にあること
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バーチャルなお墓は希望すればスイスの風光明媚な湖畔に置くことも、
タヒチの常夏の島に置くことも、富士山の山麓でも、鹿の鳴くような林の
中でもも、好きな場所が選択出来ます。
お花も供えることが出来ますが二日ほどで枯れてしまいます。
 時間に合わせて夜が明けたり日が暮れたりします。
 プロバイダ(接続業者)がリヤルオーディオ・サーバを導入してくれた
ら、命日には供養を中継して上げる技術も開発済みです。
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   遺骨をどうするかが大問題
       あまり難しく考えないことに
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日本人の遺骨に対する執着は難しい問題です。アメリカは完全に灰にな
るまで焼いてくれるから埋葬も散骨(さんこつ)も簡単です。日本では少
量の遺骨を拾うのがコツです。大きな骨壺は観音院でも預かりきれない。
少量なら一億人でも預かれます。但し、個別の管理が出来ません。従って
合葬になります。お骨の返還は預かった以上は無理です。
海に散骨するのは、代理でして上げることが出来ます。漁師さんの網に
万一にも掛からないように細かくする必要があります。
費用は、今般の計画は全て無料にする計画です。費用は実は最初に観音
院がサーバーをレンタルして、あるいは購入するかもしれません、そのよ
うな費用は観音院が日常の経費の内から支出します。設置もボランティア
がします。
宗旨宗派は問いません。無宗教の人も受け入れます。墓には全て名刺受
けが付いていて、お参りした人が追憶記帳を書き込むことが出来るように
なっています。
ご供養は観音院で良かったら無料でして上げます。この話は法主さんが
思いつかれたシステムで収益は一切考えていません。
需要が多過ぎて対応出来ないかも知れない心配がありますね。大きなサー
バーを買えば済むことです。アメリカやイギリスから同じ物を作ってくれ
と言った問い合わせがあります。費用は全部出して上げると言っておられ
ます。善行には協力者があるんですね。

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    バーチャル霊園は上手く運営出来るのか
       いろいろと不安はありますが心配ご無用
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法主さんの無邪気なところは、最初から利益を出そうとか、これで檀家
を増やそうと言う発想が微塵も無いことです。
実は同じようなことを考えついた会社がありまして。相当な準備をされ
て四月にはオープンされる予定でした。この四月号をお届けするころには
観音院のバーチャル霊園は完全にボランティアによって立ち上がっていま
す。
 ところが、一基十万円と観音院の無料の霊園を朝日新聞社が並べて大き
く報道されました。観音院は、そもそもが善意の人たちの協力でインター
ネットのホームページを立ち上げた経緯があります。
 実は広島市の観音町の歴史をホームページにしたいとコツコツと作って
おられた人がいて、観音町の歴史を追って行きますと、最後は発祥の地で
ある観音院にたどり着く、観音院に取材に来られて、設備を見られて腰を
抜かされた。
観音院は一寸したプロバイダよりは設備が充実している。「観音院さん、
プロバイダ事業をなされては」と言う提案がありました。
法主さんは水が流れに沿うように「では接続料無料のプロバイダをやっ
てみようか」と言う話になりまして、アメリカの友人に問い合わせをされ
ると、中古でも新品に近いようなものが一杯ある、五万ドルも出せばコン
テナ一個分満載して送って上げようかと言う話まで行っていました。
ところがアーバンさんがプロバイダを始められる。ダイイチも始められ
る。中国新聞も始められる。出入りの情報機器の会社も、その他のところ
も続々と始められる。
商売人の邪魔をしては悪いからこの計画は「止めようヨ」と中止と決め
られた次第です。
 なら無料のインターネット教室でもすれば、観音院に出入りされる皆さ
んが喜ばれる・・・というような話で、業者サイドによらない日本最初の
インターネット無料カフェが誕生した次第です。販売店の体験コーナーは
別として、食事付き、お茶菓子付き、飲物付き、場合によっては、無料で
宿泊出来るインターネットカフェなんて今後も出て来ないでしょう。
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     奥さんが十台をズラリと
           私はマックを連れて来た
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観音院も四台も高級機を購入して設置、能島さんはホームページの作成
講習会、田川さんはイントラネットの講習会を受講と、寺の職員が何故か
インターネットにのめり込んで行きます。
聞いたところによりますと今週中(三月十五日くらいまで)にはウィン
ドウズ95はNT4になってマイクロソフトオフィスも最新版にバージョン
アップされるとか。
マックもメモリーを266も搭載して、ウィンドウズがワンタッチで切
り換えて使えるようになっています。
私は多くのボランティアの方と面識が殆どありません。ここらあたりは
全て法主さんの人徳のようなインターネットのお友達です。
不思議なもので現実の法主さんも魅力的な存在であることは皆さんもご
承知の通りです。
 ところが、仮想電視空間の法主さんも、何処かに魅力的なところがある
のかもしれません。

マウスと言うものは形が鼠に似ていて、それでカーソルを動かしたり、
余所のページから画像を受け取ったり、様々なことが出来るキーボードの
延長のようなものです。詳しく説明したいのですが、簡単に言えば3歳の
幼児でも扱えるもので、多くのゲームはマウスで遊べる仕掛けになってい
ます。
観音院のホームページの最初に法主さんの絵が出て来ますが、ここをマ
ウスでクリックしますと絵が動き出します。絵のなかの法主さんの吹き出
しをマウスで叩くと「元気!元気!元気ですヨ」と言う法主さんの声が聞
こえて来ます。
猫の吹き出しを叩くと猫の鳴き声が、犬の吹き出しなら犬が吠えます。
これらのキャラクターには大変な人気があって四季それぞれに背景を入れ
換えます。
インターネットの手紙は写真や絵を付けて送ることも出来ます。世界中
の何処へでも一度に何百通もの手紙をたったの10円くらいで送ることも簡
単にできます。
電話も世界共通でどこにでも大変に安く掛けられる仕組みが出来ます。
やがては市内料金と同じになることが予想されます。
電話線で出来ないことは、インターネットも出来ません。電話と違うと
ころは、電話代が自分のパソコンからプロバイダの接続拠点までです。
世界中を見ても電話代はそれだけです。
電話代を節約する上手な使い方は勿論あります。それは電話を繋いだま
まにして置かないことです。
 見たいものがあったら読み込んで、電話を切ってゆっくり見るなり印刷
して見ると電話代が格安になります。
 この読み込むと言うのは、自分のバソコンに相手のファイルを取り込む
ことです。僅かな費用でINS64が引けます。これは高速で情報を読み込
むことが出来ます。
 繋いだままにしておきたい人は月額3万円前後でパソコンが壊れるまで
電話を繋いでいても料金は同じことです。地域によっては未だこのサービ
スをしていないとこもあります。
でも近い将来、各家庭に光ケーブルが引かれて、膨大な情報が遣り取り
出来るようになることは間違いありません。光ケーブルは従来の電話線に
比較して約20倍の情報が遣り取り出来ます。

観音院のインターネットの利用は真剣に考えた結果ではありません。
ホームページも同じことです。何となく、それとなく自然に出来上がった
もので、世間の動きと一緒に流されているだけで深い意味はありません。

観音院のホームページを見て下さる方は大体1日2万人、詳しくは切っ
たり、繋(つな)いだりする人もある筈で、良く分かりません。これは、
現在では宗教関係では最高に人気があることになりますが不思議なことで
すね。

ホームページは誰もが見ることの出来る「ご案内」のようなものです。
詳しい仕組みは文章で説明出来ません。ご近所でパソコンを売っている店
があれば、そこに「観自在」を見せると、内容を見せてもらえます。

インターネットは難しいようで簡単。簡単なようで難しい。しかしイン
ターネット上では観音院も個人も、総理大臣も子供も対等で、相互に情報
発信が可能な不思議な関係にあります。国境を超えて平等なんです。


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