如 是 我 聞 

                文責 能島慶華 (観自在97.5月号 その1)

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   法主さんがプッツンされて楽しいョ
        人格バラバラで優しさが溢れ出ている

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 普通の人がプッツンされたのは色々見ましたが、法主さんのプッツンは
若(も)しかしたら御佛になられたのではないかと思えるような変化です。
八方破れの優しさとでも言ったらよいでしょうか。されること、言われる
ことが、とっても優しくなられました。優しさがバラバラと溢れて落ちて
いるような感じです。3歳児から90歳過ぎる人まで、急に友達が増えて、
周囲のものは大混乱です。どこでこのように沢山の友達を拵(こしら)え
られたのか、インターネットに関係があるように思います。

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    バーチャル霊園は素晴らしい
       インターネットは凄い道具です
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観音院ホームページは世界的に有名になりました。在外邦人から観音院
のホームページは心の拠り所になると感謝のメール(手紙)がわんさかと
寄せられています。
 4月4日には読売テレビさんの取材がありました。9日にはロイター通
信のテレビ取材がありました。

 このメディアの効果は物凄いもので、世界中に観音院の映像がテレビで
流れます。対応が忙しいのなんの、職員はぶっ倒れる寸前です。専従職員
が40人くらい必要な感じです。
 法主さんは「最近は日本の宗教のニュースはイメージが悪いから協力し
なくては」と悪い顔一つなされません。
 日本のインターネットのホームページで、このように話題を呼ぶことは
極めて珍しいことです。
 地球の反対側のブラジルの新聞に紹介されるくらいですから、その反響
の物凄さは私たちの想像を絶するものがあります。
 観音院の広報担当は田川さんですが、考え方や理念は法主さんでないと
説明出来ません。その対応は、極めて丁重なもので、取材される関係者が
ファンになるくらい親切にしておられます。
 取材に来られた人をメディアの関係者と法主さんは全く意識されておら
れません。その時その時にご縁があった人として精一杯大切に接遇してお
られます。
 表現が適切でありませんが、皆さんと接遇される態度と寸分も変わりは
ありません。

 ただ人間が一度に対応するには聖徳太子さまでも10人でしたっけ、
各自がそれぞれ別のことを聞かれて、取材の最中に相談のお客さまも通し
ます。交通整理をすると渋滞が起きます。
 もう一つの問題は応接室の広さです。多いときには20人ものお客さまが
おられることがあります。
 コーヒーを出したり、紅茶を出したり、食事を出したり、皆さんも新聞
社やテレビ局の人も同じです。取材先で茶碗を洗ったのは初めての経験と
楽しそうに言って下さった方もあります。
 中には観音院がすっかり気に入られて、改めて泊まり掛けで遊びに来ら
れる記者さんもおられます。
 基本的には、殆ど「お友達」感覚のように思えます。23歳くらいから定
年間際の方まで、出張の帰りに広島で途中下車されて寄られる方など珍し
くありません。
  法主さんは別名鈴之僧正と言われてますが、単純化されて「鈴さん」と
か「すうさん」とインターネットの世界で呼ばれています。
  「鈴さん」と言ってこのお寺に訪ねて来られる方が仰山おられます。
法主さんと一緒に食事をすることはインターネットのステイタスになって
います。急に息子さんやお孫さんが増えた感じでエライことです。

  その忙しい中でも、テレホン法話もきちんと録音されますし、私に口述
もして下さいます。するべきことは几帳面にされています。
 5月号は法主さんが多忙で私がうろ覚えで書いています。
 でも法主さんとご一緒に仕事をさせてもらうことは限りなく充実してい
て楽しいことです。
 法主さんのお友達は自然と私たちのお友達ということです。
 だから沢山の友達や知人が出来ました。生きて行く上で沢山の人と知り
合えることは、大変に生き甲斐のあることです。
 多少心配なことといえば、法主さんの体重が減少しつつあることです。
食卓で食事をされる時間が無いことが多く、「おむすび」だけということ
が多くなりました。体重が72kgから62kgに落とされて、これは大変に心配
なことです。
  多くの方が「親切な寺」だと言い残して帰られますが、法主さんには休
日というものがありません。
  私どもは交替が出来ますが、法主さんは一人しかおられません。24時間
一年中休憩がありません。
  そのように多忙なのに、ますます親切に、以前に増して優しく、今まで
になく穏やかで、良く言われるでしょう「蝋燭が燃え尽きる時一瞬明るく
なる時がある」、それではないかと思うような輝きがあるのです。
  「蝋燭は我が身を削って周囲を明るく照らす」と何時も言っておられる
法主さんが身を粉にして働いておられるように思えてなりません。天真爛
漫な上に優しくて、正直で、思いやりがあって、その上に最近はハードな
性格の一面も見ることが出来ます。
  もしかすると、昔の大和魂のような、天皇陛下万歳と言って玉砕した若
者のように純粋でひたむきなところが感じられます。
  日常の一面からは、大変に健康であり、この10年間は風邪を引かれたこ
ともありません。
  ずっとずっと長生きをして下さるような気持ちもします。不思議な感情
が生まれてきます。
  死なない親のように思えることが再三あるのです。

  先月号の観自在発送の日に、法主さんは、足の踵(かかと)の手入れに
ついて話しておられました。
 皆さんの前で素足を見せて、左右の違いを説明されていました。
 両方とも子供の足のように柔らかく見えましたが、僅かな差があります。
片方の足は前夜手入れをされなかったのだそうです。
 風呂上がりに、石鹸分を良く落とし、「ウレパール」という保湿剤を塗
り、丁寧に拭き取って、上からベビーオイルをすり込んで、サランラップ
で巻いて寝る、それだけの結果の説明でした。
 ところが、言われた通りにされた信徒さんが40年昔の足に帰ったと喜ん
でおられました。

  法主さんはとても注意深く自分の管理をしておられるようです。
 外出先から帰ると、必ず嗽(うがい)をされる。食事の前に丁寧に手を
洗われる、暴飲暴食は絶対にされない、五十肩も六十肩も経験しておられ
ません。
 何かの薬を飲まれる時には胃にこたえないようにコップ2杯くらいの水
を飲まれます。
 毎日尿検査紙で点検しておられるようです。3月に1度は血液検査をし
ておられます。
 忙しい時には医師に処方して頂いた精神安定剤を飲んでおられます。何
だか細心の注意をしておられるようです。

 心配なことは喫煙されることです。お母さんが「酒も止めて、美食を避
けて、煙草くらいは吸っても良い、禁煙はするな」と言われたとか、法主
さんの唯一の悪癖だと言っておられます。
 物凄く我が儘な喫煙者で、綺麗な空気の中で煙草を吸う習慣で、煙がも
うもうという場所は敬遠しておられるようです。
 部屋の空気は24時間換気しておられて、強力な空気清浄機を回し放しに
しておられます。
  乗り物は禁煙車を選ばれていて奇妙なことです。
  冷暖房も不思議な使い方をしておられます。暖房と冷房の温度を26度に
して同時に使われて、年中一定の温度を作りだしておられます。
  ですから、無理をしておられるように見えても、ぎりぎりのところで、
バランスを保っておられるのかもしれません。

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     法主さんが涙をながされていた
         パソコンの画面にご両親の姿が
        [観音院のバーチャル霊園にご参拝ください]
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法主さんには、感情にとても優しいところがあり涙を浮かべられること
は少なくありません。
  それがパソコンの画面に向かって涙を拭いておられました。日本最初の
バーチャル霊園の中に両親の墓を設置されて、深々と頭を下げられました。
  ご両親の写真はセピア色になっていた小さな写真をマックというパソコ
ンで拡大して、周囲の雑踏を除き、仕上げたものです。
  お墓は正面から撮影することが難しいので、右側の石灯籠は左側の石灯
籠を鏡胴反転し、手前のお墓を画像処理で除き、後ろに見える家の影など
を綺麗にしました。
  ですから五輪塔の写真はパソコンで作り出したもので、実際にこの角度
で撮影することは不可能です。

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       悲しみもご恩も日々に遠く
               それが突然に蘇ったのです
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 アルバムの中にしまわれていた写真を、引き出しから出して、何時でも
見ることが出来るようにして差し上げたのです。
 「パソコンがこのように有り難く思えたことは無い。インターネットは
素晴らしい」と感激しておられました。

両親の生前の姿が毎日でも見れることは法主さんの日常に劇的な変化を
もたらしました。
 先代は生涯に一度も嘘を突かなかった方だった。良い父親と母親に恵ま
れた。弟や妹を可愛がり、仲良くしないと申し訳ない。
 毎日礼拝しているからと良心の呵責を生じたことは無かったが、何故か
胸が痛い。
 遷化(せんげ=亡くなる)された日は覚えているが、昭和の何年までは
覚えていなかった。これでは世間さまに親の恩を説く資格は無い。
 恥ずかしいことだ、申し訳ないことだ。頬から涙がしたたっていました。
優れて感動的な美しい瞬間に出会いました。
 法主さんがプッツンされたのはそれ以来のことです。その日は半日もパ
ソコンの画面を見ておられたでしょうか。

そのうちに私も両親をバーチャル霊園に祀(まつ)ろうと思いました。
私の小さなころに父は亡くなりました。母が亡くなってから徐々に悲しみ
を忘れ今日に至りました。
 母親の写真は直ぐに見つかりましたが、父の写真は見当たりません。
 叔父に頼んで早速送ってもらうことにしました。
送られて来た3枚の写真の内の2枚は復元出来そうです。破け掛けた写
真の傷もパソコンで修復することが可能です。
 パソコンを勉強していて良かったとしみじみと思いました。海軍水兵の
凛々しい制服の父親は好ましく思えました。母親と結婚して単身で呉工廠
に赴任していたそうですが、幼かった私には殆ど思い出はありません。
 でも写真を復元していると、若くして往った父親の霊魂を慰めているよ
うな気持ちになれます。
 このような不思議な気持ち、鎮魂と言うのでしょうか。「お父さん」と
叫びたいような気持ち。これが私の父親だと、写真を復元しながら熱いも
のが込み上げて来るような気持ちです。初めてする親孝行の気持ちにひた
りました。

観音院のホームページを見て下さる方は大体一日二万人、日本有数
の 人気ホームページです。宗教団体の良いニュースを流して日本の
イメージアップを計りたいと 考えておられて、取材には出来るだけ
協力します。

4月5日の夜中は、深刻な電話相談で法主さんは徹夜状態でした。
 翌6日の大般若転読法要にお話に出られる時はふらふらでした。そ
れでも皆さんに挨拶をしたいと顔を見せられましたが、かえって心配
を掛けました。

インターネットは難しそうですが、思ったより簡単です。電話と同
じように普及することは間違いありません。バーチャル霊園は非常に
美しく便利なものです。皆さまも保存したい写真をもってお越し下さ
い。費用は不要。

何時でも、亡き人を身近に見れることは充実した環境です。ご恩を
受けた人の写真を確実に保存し色あせることもありません。観音院だ
から出来るサービスです。無料で利用出来ます。遠慮なくご相談頂き
ますように。



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