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◆春爛漫、花々咲き匂いて◆
生気を含んだ優しい春風が吹きわたり、
暖かい春の日差しに草木は芽吹き若緑
が輝く季節です。大地の緑は潤い茂り、
人をはじめとして全ての生命を豊かに
はぐくみます。
春は長閑(のどか)な、日永(ひな
が)ですが、遠くの山々を見上げて
眺めれば、春霞のかかったような…、春先の曇天も花曇りという優雅な名
がついています。
春眠はあまりの心地良さに起きがたくて、春愁は春の花々に魅(み)せ
られ親しい人への想いを募らせます。
春の海も長閑、のたりのたり、ゆるやかに波のゆくさまは、心が安らい
で行きます。天気が良い日には優しい海風にあたりながら磯遊びするのも
楽しいものです。
野に山に、道端や街の花壇にも彩り豊かな花が多い春景色となります。
蝶や蜂などの虫たちも軽やかに羽ばたいて、眩しい春の光のなかで、花か
ら花へと飛び移って蜜を集めています。
若葉は春の日差しを受けて日々繁り、まことに良い季節です。川土手や
海辺にも良い風が吹き抜けて、身体も元気になる感じです。
軽い上着をはおって帽子など被って、ゆったり歩くには本当に良い季節
となりましたね。
◆春の花々愛らしく麗しく◆
アネモネは小さな花束にしても可愛い花です。アネモネにはギリシャ語
で風という意味があるそうです。柔らかな風に揺れる白や桃・赤紫、紫な
ど可愛い花は少女の夢のように軽やかです。
霞草〔カスミソウ〕の花言葉は「清き心」とか、ナデシコ科の花で、白
や桃色の多くの小さな花の咲くさまが霞がかかったように見えます。細い
草枝と小さな花からか、外国では嬰児の吐息ともいう名前があるそうです。
昨年の秋に植えたクロッカスやヒヤシンス、チューリップなどは厳しい
冬を越えて、丹精したのがようやく花を咲かせます。
小手毬や雪柳は優しい枝に、白い小花がごぼれおちるよう、たおやかな
日本的な感じがします。
匂いの良いフリージアやスイトピーの花の香りには、気分がいちどに、
さわやかになります。
野には菫〔スミレ〕、花壇には桜草やパンジーが寄せ植えされ、畑には
蒲公英〔タンポポ〕、紫雲華〔レンゲ〕、白詰草〔クローバー〕、菜の花
など、幼い頃の思い出懐かしい花々がありますね。
勿忘草〔ワスレナグサ〕や都忘れの花は藍色や紫系で華やかではありま
せんが、花の名が優しくて何故か心に残る花の姿です。
都忘れの花は、昔のこと島流しにあった都人が都を懐かしみ寂しく憂鬱
な思いでいたとき、野に咲くこの花の美しさに日々心慰められたという話
があります。
草花や小動物などの生き物は、人の心に優しさを取り戻してくれます。
生き物と接することは子供の情操にも、大人の気分転換や情緒の安定にも
とても良くて、心の養生に、生き物との付き合いが採り入れられているそ
うです。草木は根気よく丹精すれば成長し花を咲かせる、動物は優しいも
ので世話するほど、なついて喜んで反応してくれます。
変化があることは楽しいことであり、周囲に喜びをはぐくむことは生き
甲斐となることです。
◆皆さまからの投稿の紹介◆
▼白川美昌さん〔広島県安芸郡〕
川の面に帯と連なるさくら花
あどけなし眠りし顔(かほ)に桜花
居眠りや大口開けて春を飲み
▼田中智華さん〔広島市佐伯区〕
有難や至徳の鳳凰(とり)ぞ羽ばたきぬ
ぎらぎらと朝日まばゆき瀬戸の海
病窓に粉雪舞って暖かき
延命のつとめにはげむ我が仕事
恥かけどこれも楽しや年のせい
▼すみれさん〔安佐南区沼田〕
「観自在」笑顔集いて春の声
散歩道紫雲英も未だ眠りをり
▼鶴岡九晃さん〔中区東千田〕
楽しみはみんなどこでも花が咲き
花摘みに昔の春を思い出す
進学の子等も見に来る花まつり
◆観音院の寺子屋にお越し下さい◆
寺子屋ではインターネット、パソコン・ワープロ・ケーキ教室・音楽愛
好会・俳句教室など皆さま楽しく参加しておられます。世の中の進歩は日
増しに早くなりますが、便利で、心の交流もはぐくんでくれます。
インターネットの電子メールも掲示板も、文章力の生かせる世界です。
年配の方の表現豊かな文章はインターネットでも活きると思います。