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◆暑中お見舞い申し上げます◆ 高く青い夏空に、生気あふれる大気、 眩(まぶ)しい太陽の輝き、壮快な風、 緑濃い大地に、透き通った水しぶき、 夏の盛りですね。 「うだるような」といいますが、茹だ るからきた言葉とか・・・・、日本の夏は 日差しが強くて、暑くて、しかも水が 豊富、だからこそ、国土の緑を豊かに 育みます。 小川のせせらぎは、緑にあいまって 美しく、心静まる情景です。すべての 生命を育み潤す水は大量になると大きな力をもちます。 大地に降り注いだ雨や小さな湧き水などが清らかな一条の水流となり、 流れを集めて、大きな川や海に注ぎ、あるいは湖や地下水脈に豊かに蓄え られます。 旧暦で七夕祭をする所もありますが、梅雨明けした八月の夏の夜空のほ うが、星々を眺めるには良い時季かもしれません。 天の川は無数の星の輝きが銀糸の帯となり、銀河として悠久(ゆうきゅ う)の流れをたたえています。 ◆夏の草野 鬱蒼と繁りて◆ 鷺草〔サギソウ〕はラン科の多年草で、静かな山野の湿地に自生してい ます。夏頃に、鷺の飛翔する姿に似た、見事な形の白い花を咲かせます。 繊細なあの造形は、いったい何に見てもらうためなのでしょうか、不思議 なものです。 百日紅〔サルスベリ〕は美しい花なのに面白い名、猿滑りとは、実際に 木の幹が滑らかなので木登りの上手な猿もすべるという意味からでしょう か。百日紅は庭木によく植えられていますが、鮮紅色や白色の優雅なかた ちの小花が群がり咲いて、青い夏空にぬけて揺れるのは美しいものです。 待宵草〔マツヨイグサ〕はアカバナ科の帰化植物といわれます。日没後 に開花し、翌朝にしぼむので、月見草などと誤称されています。暑い日の 夕方に咲き、黄色に優しく佇(たたず)む待宵草をみればひと時の涼があ ります。 ◆体内時計を狂わせないように◆ 睡眠は健康にはもっとも大切なものですが、不眠の悩みはつらいもので す。二、三日寝なくても大丈夫といわれるものの、ぐっすり眠ることので きた朝の目覚めの爽快感は忘れがたく、すっと寝られてさっと目覚められ ないと、日常の機嫌にもかかわりますね。 近年、人の眠りについて人間の体内時計の研究が進められているそうで すが、都市型の生活向きの夜型が多くなっているそうです。 夜間に照明を浴びていると、体内時計がずれてしまい、遂には朝起きが でき難くなるそうです。 朝少し早めに起きるだけでも爽やかで段取りが良くなりますね。 夏休みは子供たちに早起きの習慣を崩さないように配慮がいります。 仕事などの事情が無い限り、明るい朝日とともに起きる活動的な生活がい ちばんのようです。 ◆家の中に風の通り道を◆ 日本は水と緑の豊かな国土ですが、湿気が多いのも確かです。暑い季節 は特に、家の中に湿気や埃をためないように、工夫して夏の涼をとりいれ ましょう。 密閉度の高い快適そうな部屋は見た目には清潔そうに見えても、微小な 埃やカビで体調を悪くしていることも多いそうです。 家の全体の風の流れを考え、風通し良くしてみると、体調も良くなるこ ともあるそうです。 ▼田中智華さん〔広島市佐伯区〕 御佛の智を頂きて花の如 法衣心に我れは生きたし 恙(つつが)なく台風去りて河川豊か ▼白川美昌さん〔広島県安芸郡〕 蚊をたたく手空振りなり夕涼み 石けりや故郷の庭草繁り 盆踊り若き日しのぶ月明かり ▼すみれさん〔安佐南区沼田〕 OA機器なにゆえ解せぬ昭和一ケタ 散歩道枇杷の実高し子等の声 狭庭辺にグラジオラスの真直なる ▼鶴岡九晃さん〔中区南千田西〕 人生も斯くやと思う芙蓉花 夏バテになるかと朝の散歩道 朝顔は元気に毎日咲いてくれ ◆夏も油断無く、ご健勝で◆ 夏の盛り、暑さ厳しき折柄ですが、皆さまには無理をしないように十分 注意してお身体を大切にお暮らし下さい。 お盆の月で親族で過ごす時間も増えます。子や孫とよく対話して、生き とし生けるものへの慈しみの心をはぐくみ、ご先祖さまに対する感謝の心 を伝えておきたいものです。 ご家族そろって、観音院のお盆のご法要にお参り下さいませ。純照 記