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97年9月の運勢と処世概観(8/14掲載)
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  子育てに失敗する人は親の悪口

      彼岸は口に封をして渡るのが賢明

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                      鈴之僧正


聞き苦しきは親の悪口。自分の所業を棚に上げて、子供を嘆き心痛する。
 その上に親の悪口とは大凶だ。
この世に、望ましき親など一人もいないし、願うように子供が育たぬは
 自分で実証済みの筈。順番に行けば、親は子供より早く死ぬるが道理。
 子供の生涯を見守ってやることは不可能、ならば自立させることが大切。
夏休みの宿題を手伝ってやる真正親馬鹿。遊び呆けると、八月の終りは
 大変だ。

教育の第一は、努力しなければ何も手に入らぬことを教えること、他人
 の機嫌を損じると貧乏することを叩き込むことが肝心なんだ。
忘れてならないことは、物は壊れやすく、粗末にすると不自由をするこ
 と。笑顔と優しい言葉と相手の立場で考えて行動することを、良く良く
 理解させること。

盗み、嘘、淫らなことは世間に受け入れられぬことを厳しく躾けること。
 収入以上の浪費をすると、生活が破綻することを教える。甘やかすと、
 末は詐欺師か泥棒か、子供の時が肝心。

倫理感の喪失は目を覆いたくなる。お役人は公僕であることを忘れた。
 議員は八百代言で普通。先生と名がつく人は、詐欺師の素質あり。僧侶
 や神主などは食うか食われるかの世界。医者は算術。
 社長は、社員と株主と商法を忘れた。金融機関も証券会社も保険も目茶
 苦茶。なべて、どなたも法律を犯し、検挙されたものが不運という風潮。
 2010年はどうやら大苦凶の時代。

本来、社会の木鐸(ぼくたく)として、言説で社会を指導する立場にあ
 るマスコミも「金口木舌」と言う熟語が読めなくなっている。
わたしがガタガタ言っても、木魚を叩くくらいのことしかできない。だ
 から沈黙したいところだが、仲良くご一緒に地獄に行くのは厭なことだ。
 それにしても異常なことが多過ぎる。常識が通用しない。十善戒のよう
 な単純なことが大切にされないように日本は腐敗している。これは放置
 できない。
大切にすべきもの、生きとし生けるものの命、物を生かして使う努力。
 物を盗むな。淫らなことはするな。でたらめを言うな。粉飾をするな、
 真実を言え。悪口は言うな。人間関係を壊すようなことはするな。
 こつこつと働き勉強を怠るな。恨んだり怒ったりするな。
いたわり、いつくしみ、思いやり、相手の立場で考えて上げる。
 あたたかい心が大切なんだけど・・・・

まあ、法律に触れないように、真面目に働いて、脱税をしないよう、皆
 で助け合い、良い世の中をつくるようにご一緒に彼岸に渡りたいものだ。

倫理とか道徳と言っただけで、嫌われそうな妙な世の中。だけど、こ
 れは間違っている。日本人は心の貧困、飢餓、混沌にある。その上、
 ねじれて、被害妄想。これでは餓鬼道の日常。何とか日本人の精神を
 もっと倫理とまでは言わないけど、清らかにしないと、この世が地獄
 になってしまう。放置してはいけない。

子供の非行は親の責任、社会の責任、人の上に立つ者の責任。お爺さ
 んやお祖母さん、お父さんやお母さんの責任。今日が良ければ、それ
 で良しと言うものでもない。皆で明日や将来や子孫のことを考えて何
 かしたい。

大人の行動が支離滅裂になりつつある。その大人が、年寄りの存在を
 邪魔者にし、子供を支離滅裂に育てる。支離滅裂に育った子供が大人
 になって現在の社会を構成している。悔い改めないと国の将来がない。


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