法主さまの運勢と処世概観、明らかに観る目と発想の転換、
皆さまとご一緒に、人間関係を大切に、慎重に生きてまいりましょう。


98年4月の運勢と処世概観(98.3/24掲載)
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  厭世(えんせい)気分になりそうですが
       自分は自分として努力すること  
(3/11出稿)
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         観音院法主 鈴之僧正(すずのそうじょう)

驚きましたね、通貨の番人である日銀から逮捕者が出て、総裁が
辞任するとか。
ある意味では政治家や官僚の不祥事より影響が大きいと思います。
この十年間に1ドル135円から75円まで高騰して、そして
国際収支で一番問題が大きかったのが、128円のころでした。
ですから、この水準を経済の危険信号と考えていましたが、まさか
日銀不祥事であっさりと129円を割るとは思っていませんでした。
悪い噂が流れています。日本で一番格付けの高い銀行がインドネ
シアに多額の不良債権を抱えているとか、具体的銀行名は別として、
日本の銀行が東南アジアに不良債権を抱えていて回収がままならな
いことは、これはもう周知の事実です。

お隣の中国は国営企業の整理で失業者千二百万人、新しい外務大
臣は日本通、インドネシアやアジアの通貨不安には日本が主導権を
発揮して鎮静化に努力して欲しいとアメリカには要望されますし、
そのためには日本は内需を喚起して輸入を増やさなくてはならない。
にも関わらずアメリカは中国を非常に大切に考えていて、クリン
トンさんは六月頃に訪問して、帰りに日本に来るそうです。地球人
口の五人に一人は中国人、来世紀は中国の時代かも知れません。
 周辺諸国を大切にするのは、向こう三軒両隣を大切にするのと同
じ、慎重に交際しましょう。

三月末が決算の企業は上手に乗り越えて下さい。早めに手当てす
ることが肝心になります。二月頃の銀行の内部資料によると、如何
に債権を回収して、その後を打ち切るかと言う模範的会話が掲げら
れているそうで、
「何とかしましょう」と安心させて、約束した貸付の寸前に「申し
訳ない駄目でした」と言う。債権は回収された後。支店長や貸付担
当は転勤させれば良い。転勤させなくても企業は倒産しているかも
知れない。
ある銀行がこれと同じことをして運転資金五千万を引き上げた、
ところが、せとうち銀行がその企業の面倒を見た例を知っています
が、社長は一度も不義理をしなかった銀行に倒産寸前まで押しやら
れ、せとうちさんに助けられたと感謝していました。これ実話。
のっぴきならない資金需要には余裕がある内に二本の道筋を付け
ておくことが大切。大変な世の中です。

今年がどうか無事に、企業も、商店も、お役人もサラリーマンも
学生さんも、そのように痛いように同情しています。一生懸命に拝
むしか無い。

いらいらしていたり、鬱々(うつうつ)としていると注意力が散漫
になりまのす。高い所に上がった時、階段を登り下りする時に注意
する。車の運転を慎重にして下さい。
 のみならずドアで指を詰める事故が増えています。小さな災難が
続出しています。料理で火傷をしないよう、労災に遇わないよう、
周囲に気を付けて下さい。

倒産に至らないまでも、多くの事業で再構築(リストラ)が進行
中です。大変な競争時代の幕開けです。
 八百屋さんに代表される商店の閉店が目立って増えています。ど
のように将来の設計をたてるか真剣に考えて下さい。

世の中が激動する時は、ある意味では絶好のチャンスです。発想
の転換が鍵です。冷静に果敢に挑戦しないと先方から良い話は飛び
込んでは来ません。このような時に大切なのが人間関係の大きさで
す。輪を広げることです。


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