法主さまの運勢と処世概観、明らかに観る目と発想の転換、
皆さまとご一緒に、人間関係を大切に、慎重に生きてまいりましょう。


98年5月の運勢と処世概観(98.4/20掲載)
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  国を支えるのは貨幣より若年人口
         ビッグバンで大恐慌は来るのか  

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         観音院法主 鈴之僧正(すずのそうじょう)

*4月1日からコンビニエンスストアなどでも日本貨幣と外国貨幣
が交換出来るようになるとか。規制緩和とかビッグバンとかで皆さ
ん相当怯(おび)えておられるようだが、心配はほどほどに。

・橋本内閣の景気対策は手緩(てぬる)いですね。法人税を二分の一
に、所得税を三分の一にするとか。加えて三十兆円の金融支援なん
てシミッタレている。百兆円も出せば貸ししぶりなんて一発で無く
なる。国民一人当たりにすれば25万円の税金投入では金融業界も
一息程度のこと、貸出し競争が起きるくらいの金融大緩和をやらな
いと、日本の経済は昔のようにはならない。
・減税なんて雀の涙程度では、消費に回らない。ドカァンと半分か
三分の一くらいにしなくては、日本は住みたい国にはならないゾィ。

・金利の安さは史上最低なんて、威張ってるのか馬鹿ってるのか、
少なくとも公定歩合を六%くらいにしてくれなくては、貯蓄の意味
が無いし、借金を返す気風も無くなる。無茶苦茶の言いついでに、
公共投資を二倍にすれば、前倒しではなくて年中仕事が溢(あふ)れ
て大吉ダゾ。

*それでは、膨大な財政赤字になるなんて、そのようなことは心配
御無用。税収が増えて、何とかなる。円安になるって、当たり前。
ビッグバンの後は、イギリスもアメリカも経済が悪くなって、結果
としてポンド安、ドル安で、そこから好況・健全財政に向かった。
歴史は繰り返すもので、円安は避けられない。通貨の価値は国力を
表すから円高は悪いことでは無いなんて言うな。

*公共投資の大盤振る舞いと大減税しか日本経済の建て直しは無い。
円安大吉。
*180円くらいが、円安の限界と思っていたが、考えを変えた。
一ドル三百円くらいになってもかまわない。
・防衛策は貯蓄は基軸通貨であるドルにすること。ドル建て預金も
可能になる。
・デフレーション悪循環やマイナス成長には飽(あ)きた。

*高齢化社会は深く考える必要は無い。それよりは年寄りが安心し
てお金が使えるムードづくりが必要。
・「少子社会」は困った傾向だ。国力は、貨幣の強さより最終的に
は若年人口----、人が居なくては何も出来ない。毎度のことだが、
子供に必要なのは兄弟姉妹。最低二人、出来れば三人産んで育てて
もらいたい。このままでは生まれた時から幼児環境が望ましく無い。
一人っ子では物を分配することも、思いやることも、感謝すること
も知らない可哀相な人間になってしまう。
 日本の繁栄と日本人の心の平安を願って毒舌を吐いた。

※年寄りは比較的にお金持ちである。その年寄りの財布の口を閉め
させたのは政治が悪い。せめて老後は貯蓄の利息で暮らせるような
金利にしてもらいたいものだ。
 高齢化社会は膨大な需要を示している。その主役であるお年寄り
を安心させるような配慮を十分にした政策に変更してもらいたい。
年寄りを大切にして----。

※円安は心配いらない、景気回復の目安になる。一万円の交換価値
が外国でも同じようになることが望ましい。外国に行けば、物価が
安いと感じるようでは、ビッグバンの意味は無い。本当の意味での
規制緩和とは水平化にある。

※インフレを抑制するよりデフレ傾向を転換する方が、易しいのが
道理。あまり難しそうな顔をしないで、どうせ円安にならないと、
景気は回復しないのだから、思い切って大盤振る舞いをなされたら
如何なものだろうか橋本さん!


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